桐谷さんも迷った 2~3月権利のオススメ10銘柄

日経マネー

エステールホールディングス(東1・7872)の優待は100株からだが、1000株以上なら1万円の宝飾品が追加され総合利回り6%程度にアップする。

3月権利銘柄の桐谷さんオススメ (注)データは2020年1月7日時点。利回りは優待が取れる最低単元で計算。同じ優待が年2回ある場合は1回分を表記。記載以外の優待がある場合は「~」と記した。配当とPER(株価収益率)は日経予想、PBR(株価純資産倍率)は実績

一方、ユニプレス(東1・5949)は桐谷さん好みの銘柄。桐谷さんは株価が下がり利回りがアップしている銘柄に目がない。ユニプレスは2017年高値の3420円から、今は半値にまで下落し配当利回りだけで3%超。カタログ優待は長期優遇があり3年以上保有なら総合利回り5%超になる。

日神グループホールディングス(東1・8881)は19年に優待を改良した点を評価。従来あったゴルフ場やマンション購入割引に、QUOカード1000円分が追加された。

最後の大成温調(JQ・1904)も19年に優待拡充。500株でQUOカード1000円分を100株で同3000円分に。株価も上昇したが、それでも総合利回りが5%近くある。

10年以上持ちっぱなしの優待株

桐谷さんが株を買う条件は「配当・優待を合わせた総合利回りが4%以上」とシンプル。「いいな」と思える優待銘柄を見つけても、すぐには飛び付かない。総合利回りが4%になるまで待つ。こうして買った優待株を、桐谷さんは何年ぐらい保有しているのだろうか?

桐谷広人(きりたに・ひろと) 70歳。元プロ棋士(七段)。1984年の失恋を機に株式投資を始める。現在900以上の優待銘柄を保有し、その優待品で日々の生活をほぼ賄っている。癒やされる人柄も人気の理由

「10年以上保有している銘柄なんてたくさんありますし、中には20年超保有もありますよ」と驚愕(きょうがく)の保有年数を口にする桐谷さん。長期保有の持ちっぱなし銘柄の中でお気に入りの10銘柄を紹介してもらった。

タカキュー(東1・8166)、コロワイド(東1・7616)、銀座山形屋(JQ・8215)が何と20年ほど持ちっぱなし。JALUX(東1・2729)、アトム(東2・7412)、ルネサンス(東1・2378)、アルペン(東1・3028)、ブックオフグループホールディングス(東1・9278)は10年以上の保有期間だ。そして、日本商業開発(東1・3252)とサムティ(東1・3244)は10年に達していないが、お気に入りだという。

「私はね、安く買って優待と配当をもらいながらじっくり値上がりを待つ投資法ですから、保有期間も長くなるんです」。損切りをしないことも保有期間が長い要因の一つ。「だって損切りしたら、優待がもらえなくなるじゃないですか。買値より株価が下がっても、私より高値で買った人が大勢いると思えば苦にはなりません」

実際、タカキューの株価は桐谷さんの買値の何分の1かにまで下落したが「その間、実にたくさんの背広やコート、靴下など、色々もらいました」と満足げ。逆にブックオフグループホールディングスは優待をもらっている間に株価は買値の倍になっている。もう売却してもいいような……。「売って現金にしたところで金利は付きません。それなら優待をもらいながら株として持っていた方がいいんです」

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