時短勤務でも管理職昇進あり ローソンの女性幹部育成柳田衣里ローソン人事本部人事企画部部長(上)

ローソンは育休中も評価を下げないという

女性向けのキャリア開発研修に注力

白河 そこのひと押しをどう支えていくかが、今の御社のテーマなのですね。多くの日本企業も向き合っている問題です。どんなことが効果的ですか。

柳田 女性向けのキャリア開発研修を充実させています。12年から力を入れているのが、大きく分けて2つの研修です。20代後半の女性社員を対象にしたキャリア開発研修と、管理職一歩手前の30代半ばを対象にした選抜型の女性リーダーシップ研修です。

前者に関しては、当初は30歳くらいを対象年齢としていたのですが、だんだん前倒しして現在は27歳くらいに。入社して5年ほどたち、SVになった後のキャリアに悩む時期をサポートするねらいがあります。現実として、女性の先輩が少ない分、いざ現場をまとめる立場になってくると、「このまま私はやっていけるのだろうか」と不安になる人が多いんですね。こちらは年1回、全国から該当社員を呼んで実施しています。

もう一つの選抜型のリーダーシップ研修のほうは、参加者に目標を宣言してもらって、半年後に進捗を聞くフォローアップ研修も行っています。社長の竹増(貞信氏)や役員全員にも同席してもらうんです。

研修以外の場でも、女性のキャリアアップを目的とした動きは、いろんなシーンで増えてきました。例えば、19年に理事執行役員に就任した大谷(弘子氏、マーケティング戦略本部副本部長)が、後進育成にも熱心でして。女性社員を集めてのランチミーティングを開催したり、社内のネットワーキングを強化したりしています。

白河 社長も同席するって大事ですよね。育休中や時短勤務中の女性の評価についてはいかがでしょうか。やはり、「出産・育児がキャリアに不利に働くのでは」という不安の解消は、女性活躍に不可欠だと思います。

柳田 おっしゃるとおりだと思います。その点、当社の場合は、育休中も評価を下げるようなことはせず、ABCのうち平均的評価のBをつけますし、時短勤務中だからといって、理由なく評価を下げることはありません。通常勤務の社員と同様に、個人の業績評価のために設定した目標に達しているかどうかで評価を決めます。現に、時短勤務期間中に管理職へ昇進した女性もいます。

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