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U22
ビリギャルもう1回勉強するよ

2020/2/6

ビリギャルもう1回勉強するよ

小中学生に数学、どう教える?

――たしかに、それならなんか想像しながら自分で考えられるし、ただ公式を覚えて計算問題をひたすら解くよりもよっぽど知識になりやすそうです。小学校とか中学校レベルだったら、例えばどんなふうに生徒に問いかけたらいいいんでしょうか。

「図形の勉強なら、『グラウンドに大きな笑顔のマークを正確に描け』という課題を出します。正確に描かなきゃいけないわけだから、生徒たちは必死で考えると思うんです。きちんとした円を描くために、ひもを持ってきてぐるっとまわる子もいるでしょうね。小さいマークを拡大しようと考える子もいるでしょう。数学でいう相似の考え方を学ぶことになる」

「音楽と数学も相性がいい。小学校で理科と数学、音楽を一緒に教えたんですよ。歌を歌いながら、なぜ声が出るかを考えさせる。これは理科で教える振動ですよね。そして、拍子をとるときに手をたたいて分数を教える。4拍子の曲を8拍子で打ってみようって教えればいいんです」

――えー、めちゃくちゃ楽しそう。数学ってとっても便利で万能じゃないですか。なんか悔しいなあ。私、小学校からずっと本当に数学が嫌いだったの。もしこうやって学べていたら理系に進学していたかもしれない。

「実は私も小学校の算数が大嫌いだったんです」

――そうなんですか。先生もつまらないと思ったの?

「小学校4年生くらいから、数学の授業はほとんど聞いていないです。高校のころは数学の時間は机を後ろに向けてましたね。耳栓までして」

――それは過激だ、わたしより早めにぐれている(笑)。でも東大に入って、数学を教えているじゃないですか。

「数学って、図形を扱う幾何、数字は代数、変化は微分積分と、きちんとそれぞれの体系があるんですよ。でも、小学校の算数や中学校の数学は、それぞれの分野をちょこちょこつまみ食いするように教えるだけで、全然ストーリーとしてつながっていない。で、勉強する気がなくなっちゃった」

――なんかぐれる理由がちゃんとしていてかっこいいな(笑)。

「そのかわり、自分で観察したり調べたりしていました。父に聞いたり、大きな書店で専門書を立ち読みしたり。理科で出てくる『オームの法則』なんかも、そうやって覚えました。かなり変わった人生を歩んできました」

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