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茨城大学クイズ研究会 IBUQIへのコメント

<QuizKnock>

「ビーチサッカー」と「海」という結びつきを冒頭でひっくり返し、解答者を「えっ」と驚かせるような1問。身近なものを意外性という観点から出題するということは、クイズでは重要な姿勢であり、自分も参考にしたいほどの出来栄えでした。

考慮すべき点があるとするならば、文末です。南米にはボリビアとパラグアイという2つの内陸国があるため、序盤でピンとこない人にとっては、2択のまま問題文が終わることになります。誤答ペナルティーが厳しいルールで出題する際には、文末を「首都をアスンシオンに置く南米の国はどこでしょう?」などに変え、答えやすさを優先してみるのもよいかもしれません。

<U22編集チーム>

セルフ解説にある通り、「内陸」と「ビーチ」の食い違いが設問の面白みになっています。後半の「南米」が推理の手がかりになるという、丁寧な気配りが正解を導いてくれます。

南米の内陸国はボリビアとパラグアイしかありません。この事実を知っていれば、後段を聞いて、二者択一に絞り込めます。ただ、2カ国だけという事実を知らないと、地図を思い浮かべる必要が出てきます。

意外性を生かす意味では、ビーチサッカーを正解に選んで、「内陸国としては初めて、南米のパラグアイで、2019年にワールドカップが開催された、海のイメージが強い球技は何でしょう?」という組み立てもあり得るのではないでしょうか。海がないパラグアイですが、実は大河が流れています。首都アスンシオンはパラグアイ川に面していて、広い川沿いビーチもあります。このあたりの地理的特徴を織り込む手もありそうです。

パラグアイ大会では日本代表の茂怜羅(モレイラ)オズが国際サッカー連盟(FIFA)ビーチサッカーワールドカップでは初めての最優秀選手に選ばれました。男子のFIFA主催大会で、日本人選手(茂怜羅はブラジルから日本に帰化)がMVP相当の賞を受けたのは、彼が初めてです。日本代表がベスト4に食い込んだこともあり、日本を絡めた切り口も候補になり得るでしょう。

「茨城大学クイズ研究会 IBUQI」は2016年に創設された新興サークルです!
部員の大半が大学で初めてクイズを始めてますが、様々な企画を行ったり、様々な大会に参加したりと活発的です!また、大学名に恥じず、茨城愛はどこの大学クイズサークルにも負けません!

しもつかれQ楽部へのコメント

<徳久倫康>

ご存じの方も多いでしょうが、岩下の新生姜ミュージアムは、岩下食品の看板商品のPRのために作られた施設で、ピンクを基調としたインパクト抜群の展示やグッズを楽しめます。知らない人は検索……しなくていいかな。ここに目をつけるのはとても良いと思うのですが、問題文に「岩下の新生姜」を直接入れてしまうと、最終的に「ミュージアム」の部分を知っているかどうかを問うことになってしまいます。早く押して「岩下の新生姜博物館」などと答えたひとが誤答になるのも残念な気がしてしまいますし、「岩下の新生姜」が言えれば正解にできるような問題構成を取ったほうがよりベターだったのではないかと。

<U22編集チーム>

「どう問題にしようか調べて」という、積極的な作問姿勢が、本棚という「細部」に宿る面白いタイトルの発見につながったようです。一般には気づかれにくい部分に、遊び心を込めた工夫を凝らすのは、ミュージアム企画者らしい仕掛け。そのいたずらっぽい演出を探り当てた作問者の丹念な下調べに敬服しました。

「テーマカラーがピンク」「漬物用の汁を自動販売機で売っている」「ジンジャー神社がある」など、このミュージアムには作問のフックに使いたくなるポイントが多いです。作問者が「攻めに攻めている」と指摘している通りです。こういう場合はあまたの要素から、自分好みの切り口を選ぶ楽しさを味わえます。いくつもの要素を盛り込みすぎてしまいがちですが、本問の作問者は本棚という、すてきなミクロコスモスに絞り込んでみせました。

本棚の中には「吾輩は生姜である」「新生姜はどこへ消えた?」「時をかける生姜」「ジンジャー鉄道の夜」など、ウイットに富んだ題名が並びます。しかし、ヒントに使う場合、「生姜」が入ると、正解ワードに接近しすぎる感じもします。その点、作問者が選んだ「限りなく透明に近いピンク」「ジンジャー畑でつかまえて」は距離感が絶妙。「岩下、新生姜やめるってよ」はかなり正解ワードに近いですが、ほぼラストヒントのつもりとみえます。

正解ワードがミュージアムの固有名である点は、正解のハードルを上げています。館名までは正確に覚えていない人もいるでしょう。「ミュージアムのテーマになっている、おなじみの酢漬け商品は何でしょう?(正解は『岩下の新生姜』)」と、知名度の高い商品名のほうを尋ねれば、正解を引き出しやすくなります。

「しもつかれQ楽部(クラブ)」は栃木県が誇る郷土料理を冠した早押しクイズサークルとして1995年創設。紆余曲折あるも今年創設25周年を迎えます。基本奇数月第一日曜日に「クイズ」というゲームであり競技を「基本ゆるふわ、たまに真面目」な感じで楽しんでいるサークルです。

TQS(筑波大学クイズ研究会)へのコメント

<廣海渉>

昨今のクイズ界で流行っている、すごく簡単な誰でも知っている言葉を問う問題です。ただ、こういう問題、自作するのが意外と難しい。「子供を静かにさせる」と、「しゃべらずに黙っている」は似たような意味の言葉が続いて少しくどく、また、問題文が全体的に説明口調で問題文が答えに反して難しい印象を受けます。「大人が子供に対して注意する時によく用いられる、おしゃべりせずに静かにするという言い回しを、あるパーツを用いて『口を何にする』というでしょう」くらいがいいかなと思います。

<U22編集チーム>

「子供にも分かる」という配慮にやさしさを感じます。年齢や経験、立場などで解答可能性を狭めてしまわない設問は、多くの人が楽しみやすいです。ビギナーを排除しない気遣いは、参加者の幅を広げ、場を盛り上げていくうえで、大事な点だと考えます。

家庭内での日常会話につながる切り口は、日々の暮らしに根差した「生活知」の掘り起こしという意味で意義が大きいです。もっとも、インターネット上で検索すると、ファスナーを意味するチャックという言葉そのものが「死語」の扱いを受けているようでした。ファスナーやジッパーという呼び名が一般化する一方で、チャックは現代の子供にはやや縁遠くなりつつあるかもしれません。

世界最大のファスナーメーカーであるYKKのホームページには「1927年に尾道で『巾着(きんちゃく)』からもじって、ファスナーを『チャック印』として販売したところ評判になり、『チャック』という名前が定着しました」という説明が紹介されています。裏を取る必要はありますが、語源としては分かりやすいです。

先に挙げた世代間での意識のずれを、作問の手がかりにする選択肢もありそうです。ニュースでは今なお消費マインドの冷え込みを形容する表現に使われる「財布のひも」も、ほとんど現実味を失っています。こういった死語的表現を束ねるアレンジも可能でしょう。

「TQS(筑波大学クイズ研究会)」は筑波大学に在籍する学生はもちろん、茨城大学など他大学の学生、そして社会人も所属するインカレサークルです。現在は毎週火・木の2回活動しています。昨年はAQL全国出場を果たしており、会員たちも楽しみながらクイズを頑張っております。

県立前橋高校クイズ研究同好会(MTQ)へのコメント

<QuizKnock>

スポーツ選手の異名を、本問題のように由来まで含めて的確に問題文で説明するのは大変難しく、作問者の努力が感じられます。このような問題はスポーツ好きの解答者の好みに刺さるため、会場を沸かせる素晴らしい早押しが見られる可能性が大きくなります。

問題文が徐々に開示される早押しクイズでは、読まれた時点で対象が明らかになっていない指示語は混乱を招く可能性があります。この場合「ナイター試合での登板時刻」のみでも十分意味が伝わりますので、「その(=宮田征典)」は削ってもよいでしょう。

<U22編集チーム>

宮田征典の活躍ぶりは、「8時半の男」という異名をフックに使う形で、1980年代のクイズ番組ではよく出題されていました。今では投手分業のパイオニアという、新たな歴史的意義づけが加わって、あらためて業績を取り上げる意味も増したようです。本問では義理の兄・種部儀康もプロ野球選手だったという情報を追加。単純な「8時半の男=宮田征典」という構成にとどまらない奥行きを出しています。

宮田氏の場合、現役当時の成績だけではなく、投手コーチとしての指導力も伝説に残っています。複数の球団で後の大投手を育て上げた実績で知られています。巨人で活躍した桑田真澄氏も宮田との出会いが活躍につながったと語っていますし、工藤公康氏は西武時代に宮田氏を師と仰いでいたといいます。コーチ時代には「8時半の男」にちなんだ背番号85をつけていたというエピソードもあります。こうした指導者としての足跡は「野球人・宮田」の深みを感じさせる意味で、作問に生かしてもいいかもしれません。

育てた名投手たちの名前を列挙して、共通するコーチという形で、宮田氏を正解にする組み立ては、現代との地続き感を出しやすいです。固有名詞を正解ワードにすえない場合は、20年以上にわたって4球団(巨人、日本ハム、西武、中日)で務めた役割として、「投手コーチ」を正解にする方法もあります。抑え投手という仕事を尋ねる切り口も可能でしょう。ただ、クローザー、ストッパーなど、複数の答え方かあるので、正誤判定しやすい落ち着かせ方が求められます。決め球の「ミヤボール」はいわゆる「魔球」の一つとして名を残しています。こちらも限定が難しいが、「魔球」を正解に迎える格好でうまくまとめ上げられれば、面白い設問になりそうです。

「県立前橋高校クイズ研究同好会(MTQ)」は授業日の放課後、1階西講義室にて活動。普段は早押しクイズ、月に1回程度部内杯を開催。今年度は、現1年生を中心に、関東地方で開催される例会に参加するなど精力的にクイズに取り組んでいます。

作問に対する考え方は様々です。コメントはあくまで、それぞれの立場からの見方を示したものです。問題と解答は原則、応募いただいた形のまま掲載しています。

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