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#日経イチグラ 北海道からのクイズに挑戦 Vol.2

「作問」の魅力

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NIKKEI STYLE

 学校のクイズサークルなどからとっておきのクイズを募って優秀作を表彰する「日経1問グランプリ」(日経イチグラ)には、全国から100以上の良問が集まりました。応募作を順次、ご紹介します。U22編集チーム、クイズメディアQuizKnock、現役強豪プレーヤーである徳久倫康氏、廣海渉氏らが、応募作の中からピックアップしてコメントもつけています。クイズをつくる「作問」の魅力を伝えます。北から順に北海道地区から九州地区までの問題を掲載していきます。

今回は北海道地区の第2弾。

「札幌創成高校」「道東クイズサークル」「Q宅ジュニア」です。

札幌創成高校

  • Q1

    シャープグループ傘下の会社の名前にもなっている、「パソコンの父」とも呼ばれるアラン・ケイが提唱した理想のパソコンで、これを見たスティーブ・ジョブズが LisaとMacintoshを開発するきっかけとなったのは何でしょう?

  • 正解は…

    『ダイナブック』

    近年は様々な高性能なパソコンが誕生しているが、未だにダイナブックのスペックを満たすコンピュータは開発されていないという。このエピソードが面白いなと思い、作問した。(札幌創成高校)

道東クイズサークル

  • Q2

    昨年(2019年)6月、国産モヤシとキクラゲの加工専用工場が稼働を開始した、日本の外食チェーンは何でしょう?

  • 正解は…

    『リンガーハット』

    「国産モヤシ・キクラゲ」「専用工場」「外食チェーン」といった少ないヒントから、いかに早く正解を閃き出せるかが鍵。リンガーハットは使用する野菜の国産化を推め、中国産が殆どであったキクラゲの国内受給率向上にも一役買っている。(道東クイズサークル)

Q宅ジュニア

  • Q3

    手の甲を高くつねり上げる罰ゲームの名前にもなっている、標高3776mと日本一高い山は何でしょう?

  • 正解は…

    『富士山』

    美しくそびえ立つ姿ゆえ世界中から愛され、日本を代表する観光地にもなっている日本一「高い」山、富士山を題材にした。また、幼少期に多くの人々が行ったであろう手の甲を「高く」つねる罰ゲームも「富士山」と呼ばれるため問題文に織り込んだ。(Q宅ジュニア)

各クイズへのコメントはこちら

札幌創成高校へのコメント

「札幌創成高校」は今年度から校内での活動を行い、AQLなど校外での活動も行っている。校内の活動はパソコン室の端のスペースを借り、週2日活動している。他の学校と比べると、恵まれているとは言い難い環境ではあるが、一定の結果を残している会員もいる。

<U22編集チーム>

東芝は1985年に世界初のラップトップPC(パソコン)として「T1100」を商品化しました。89年に発売した「dynabook(ダイナブック)」はノートPCの代名詞的なブランドとなりました。しかし、今のDynabook株式会社はシャープ傘下。パソコンの栄枯盛衰を物語るかのような存在であり、作問にする価値の大きい題材だと思います。

ただ、今回の問いで柱になっているのは、東芝の製品ではありません。「パーソナルコンピューター」という概念を提唱したとされる先駆的科学者のアラン・ケイが1960年代に構想した、理想的な個人向けコンピューター「ダイナブック」のほうです。実際に試作されたマシンは「Alto(アルト)」と呼ばれています。スティーブ・ジョブズが見たのは、このアルトだそうです。このあたりは名前の扱いがややこしいですよね。ほどよくぼかしてしまうのも一案でしょう。

もし作問者が「ダイナブックのスペックを満たすコンピュータは開発されていない」というエピソードに面白みを感じたのであれば、そこに力点を置いて組み立てるほうが意図は伝わりやすいかもしれません。ケイやジョブズにまつわる逸話を知らない人でも、後段で気づけるよう、東芝絡みのエピソードを添えておく方法もあります。

ご参考までに例えばですが、「スティーブ・ジョブズが『マッキントッシュ』を開発するきっかけになったともいわれる、『パソコンの父』アラン・ケイが提唱した、理想のパソコンで、後に東芝が発売した世界初のノートPCのブランドにも使われたのは何でしょう?」という組み立て方もあります。

道東クイズサークルへのコメント

「道東クイズサークル」は、2016年1月に始動。毎年お正月に帯広市内で例会を開いている。また、2017年よりAQLへ出場し、3年連続の全国大会進出を果たした。

<QuizKnock>

モヤシとキクラゲという少し地味な野菜たちを主役にし、これらが使われるお店は何だろうと考えられる発想問題でもあります。「多くの人が考えないことに光を当てる」「知識を使って考えて遊ぶ」というクイズの2つの良さが同時に成立している良問です。

早押しより、全文を出してじっくり考える形式に適した問題ですね。最後に「ちゃんぽん」という大ヒントを入れる選択肢もありますが、入れなくて正解だと思います。入れるなら早押しにして徐々にヒントが出る構成にしたいですが、「モヤシとキクラゲ」から予想するには早押しでは時間が足りないので。ヒントの性質に合った問題構成ですね。(山上)

<U22編集チーム>

食の安全・安心は世の中の関心が非常に高いです。このテーマを柱に据えた設問はとてもタイムリーだと思います。今回の設問で主なきっかけになっているのは佐賀第3工場の稼働の件でしょうか。設問文では「国産モヤシとキクラゲの加工専用工場」とありますが、リンガーハットのプレスリリースによれば、「もやし栽培と、きくらげの加工の専用工場」とありましたので念のため。

同じプレスリリースによると、モヤシは1977年から自社で栽培してきたそうです。キクラゲも2015年8月から国産を使い始めています。佐賀第3工場の稼働以前から、同社は国産食材の調達に努めてきたようです。継続的な取り組みの場合、どのタイミングで作問するかの判断が難しいですよね。大きな節目と呼べるタイミングであれば、設問の情報価値が高まりますし、逆に、細かい動きであれば、あえて見送る判断もあります。ちなみに、リンガーハットの出店マップを見る限り、2020年3月末時点で福井県だけは未出店の表示になっています。こういう出店情報もしばしば作問素材に選ばれます。

新聞記事やプレスリリースを素材に用いる場合、ニュースを割とストレートに扱うこともできますが、文中で補足情報のような形で紹介されている事柄にフォーカスすると、独自性の高い問題になることがあります。今回のプレスリリースには、キクラゲの国内自給率がわずか3%にとどまり、国産食材の安定確保が非常に困難だったという記述がありました。こういう情報は「おいしい」です。例えばこのあたりを生かして、「国内自給率が低い農作物のうち、ちゃんぽんに欠かせない食材の一つで、リンガーハットが国産を売り物にしている、漢字で『木の耳』と書くキノコは何でしょう?」とキクラゲを問う仕立て方もあります。

Q宅ジュニアへのコメント

「Q宅ジュニア」は2018年に発足した、中高生所属のクイズチーム。一昨年はAQL初出場ながらジュニアの部2位の成績をおさめ、昨年は2年目でジュニアの部優勝を果たし2年連続で全国出場を決めた。個人としては主に道内の大会に意欲的に参加しているが、一部のメンバーは本州の大会でも好成績をおさめている。

<U22編集チーム>

聞き慣れた言葉を、あえて正解ワードに据えるのは、作問の醍醐味の一つですよね。言うまでもなく「富士山」の知名度は抜群です。「日本一高い山」の手前に、どんな要素をちりばめるか。作問者にとって工夫のしがいがあるところではないでしょうか。今回は罰ゲームという切り口を用意して、富士山が持つ一般的なイメージからのずらしを成功させています。

序盤でビジュアル要素を組み込むと、解答者がイメージをつかみやすくなるのですが、「手の甲を高くつねり上げる」という身体的表現があることで、わかりやすさがアップしています。ただ、実は子どもの遊びには地域差が大きかったりもするので、意外に注意が必要です。この罰ゲームがどれくらい知られているのか見極めが難しい部分もあるので、「標高3776m」の手前に、もうひとつのヒントフレーズがあってもいいかもしれないです。

例えばですが、「しっぺ」「デコピン」でキーワード検索を試すと、万単位でヒットしました。しかし、「富士山」を加えると、とたんに少なくなります。罰ゲームという言葉も意味が広いので、「しっぺやデコピンのような罰ゲーム」と、説明を添えると、より解答者に親切になるかもしれません。ただ、丁寧に説明しすぎないことで生まれる直球感は気持ちのよいものなので、バランスをどのようにとっていくかが腕の見せ所です。

作問に対する考え方は様々です。コメントはあくまで、それぞれの立場からの見方を示したものです。問題と解答は原則、応募いただいた形のまま掲載しています。

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