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#日経イチグラ 北海道からのクイズに挑戦 Vol.1

「作問」の魅力

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

  学校のクイズサークルなどからとっておきのクイズを募って優秀作を表彰する「日経1問グランプリ」(日経イチグラ)には、全国から100以上の良問が集まりました。応募作を順次、ご紹介します。U22編集チーム、クイズメディアQuizKnock、現役強豪プレーヤーである徳久倫康氏、廣海渉氏らが、応募作の中からピックアップしてコメントもつけています。クイズをつくる「作問」の魅力を伝えます。北から順に北海道地区から九州地区までの問題を掲載していきます。

十勝クイズサークル

  • Q1

    少年時代を現在の北海道音更町で過ごした日本の作曲家で、代表作に交響曲『シンフォニア・タプカーラ』や、映画『ゴジラ』の音楽などがある人物といえば誰でしょう?

  • 正解は…

    『伊福部昭』

    序盤で「北海道の音更町にゆかりのある作曲家」と限定し、有名な「ゴジラの音楽を手がけた」というヒントはラストに配置しました。代表作の読み上げの前でも、ある程度答えが絞れるよう、知識量に応じた押しポイントを複数設定しました。(十勝クイズサークル)

札幌開成クイズ研究会

  • Q2

    スマートフォンの普及などから近年問題となっている、携帯電話が無い状態が続くと吐き気やパニック発作が起きてしまう依存症に近い病気を、「携帯電話不携帯恐怖症」を意味する英語の略から何というでしょう?

  • 正解は…

    『ノモフォビア』

    「No mobile phone phobia」の略。 近年のスマホの普及から、スマホがないと不安になってしまう人は少なくない。それが病気であることを認識してほしいという願いからこの問題を作成した。構文的には、後フリで知らない人でも考えられるよう工夫した。(札幌開成クイズ研究会)

札幌南高校クイズ研究会

  • Q3

    どうぶつしょうぎの対局における「結論」はまさにこの言葉の反例と言える、確実に勝負を制するには最初に行動するのが一番良いという意味の四字熟語は何?

  • 正解は…

    『先手必勝』

    どうぶつしょうぎは後手必勝という事実と何気なく使われる四字熟語の矛盾を題材とした。先手必勝の4文字ができるだけ問題文に入らないよう工夫した。(札幌南高校クイズ研究会)

各クイズへのコメントはこちら

十勝クイズサークルへのコメント

「十勝クイズサークル」は、北海道十勝・帯広で活動する、昨年立ち上がったばかりの集まりです。念願だった本格的な早押し機も手に入れ、今後は月1回の開催を目標に掲げております。クイズ未経験者や遠方からの参加も大歓迎、皆様で楽しくクイズをするサークルです。

<U22編集チーム>

土地柄にちなむ設問のお手本ともいえそうな出来だ。細部の工夫も行き届いている。たとえば、冒頭の「少年時代」は、正解ワードが人物名であることを予告している。導入部から末尾まで、主語が一貫しているので、頭にすっきり収まる。ヒントワードの配置も抜かりがない。押しどころが巧みに分散されていて、実際の出題で使いやすい文章構成に仕上がっている。

アイヌ民族文化への共感を示しているといわれる『シンフォニア・タプカーラ』だけに、伊福部昭の音楽性に触れるくだりがあってもいい気がする。『シンフォニア・タプカーラ』の初演と映画『ゴジラ』の公開年は同じ1954年。幅広い表現力を物語る事例とも映る。

「幼い頃を現在の北海道音更町(おとふけちょう)で過ごし、アイヌ民族文化に根差した交響曲『シンフォニア・タプカーラ』を作曲したほか、『座頭市』『ゴジラ』シリーズの映画音楽も手がけた作曲家は誰でしょう?」「アイヌ民族文化への共感を示した交響曲『シンフォニア・タプカーラ』を初演した1954年に、特撮映画『ゴジラ』の音楽も手がけた、北海道音更町(おとふけちょう)にゆかりの深い作曲家は誰でしょう?」といったアレンジも可能になる。

伊福部昭のおいにあたる伊福部逹・東京大学名誉教授は、NHKが流す緊急地震速報のチャイム音の作曲者でもある。インタビューに答えて、『シンフォニア・タプカーラ』からヒントを得たと明かしている。現代との地続き感を盛り込むうえでは、こうした方面への横展開も視野に入る。

札幌開成クイズ研究会へのコメント

「札幌開成クイズ研究会」は去年の春に発足。メンバーは中学1年生から高校2年生まで幅広い年齢層で構成されている。早押しボタンのない小規模な団体ではあるが、学校の特色である、生徒が各自所有しているiPadを活用し、早押しボタンの代わりとして週2回活動している。

<廣海渉>

寡聞にして初めて知りました。知識として取り入れてからすぐに人に伝えたくなる、クイズの原点を思い起こさせるような問題文です。これは流行るかもしれませんね。あまり正解は出にくそうなので、どっちかというと、早押しよりは筆記クイズやボードクイズで輝く問題かもしれません。前振りが後フリとほとんど同じ内容だったので、もう少し前振りで違う情報を提供できるものであればよかったかなと思いました。

<U22編集チーム>

新しく生まれた言葉は、時代を映す鏡であり、クイズの主要題材だ。作問に慣れた人は日々、新聞やニュースサイトで新語の発見を心がけている。「ノモフォビア」は日本語版ウィキペディアには単独項目が立っていないが、英語版には既に項目がある。『ケンブリッジ英語辞典』にも2018年に採録された。スマートフォンが身近になった結果、不安を引き起こすまでに至ったという現象は同時代性が高く、作問テーマにふさわしいとみえる。ニュースにしっかり目配りしている点でも優れた設問だ。

「病気」は扱いが難しい言葉だ。2019年には世界保健機関(WHO)が「ゲーム障害」を国際疾病分類に加えるというニュースが話題を集めた。何が病気かに関しては、専門家が十分な議論を重ねて結論を出すようになっていて、不調や異常のすべてを「病気」と呼ぶことはできない。ノモフォビアに関しては研究や議論が始まった段階のようで、「病気」と呼ぶのはまださしさわりがあるかもしれない。

ノモフォビアという言葉を知らない人には、正解を導きようがないので、初心者フレンドリーに仕立てるなら、設問の流れをひっくり返して、携帯電話・スマホを正解ワードに据えるアレンジも意味がある。

「フォビアというのは恐怖症を意味する接尾語ですが、ノモフォビアの人が体から離したり、電源切れになったりすると、不安を感じてしまう物は何でしょう?」というような形だ。「接尾語のフォビアは、特定の言葉に続いて、『恐怖症』を意味します。ゼノ、アクロ、アゴラなど、直前に添えられる言葉には大抵、"何"語の言葉が使われているでしょう?(正解は『ギリシャ語』)」といった、フォビアそのものの使い方に切れ込ませるアレンジも可能だ。

札幌南高校クイズ研究会へのコメント

「札幌南高校クイズ研究会」は札幌市にあるクイズサークル。北海道のクイズ界隈の狭さを生かし、大学生や社会人との交流を多く行っているのが特徴。最近は中高生のクイズ人口が増え、早押し機がない学校の生徒を招待して活動を行うこともある。数年前から、本州の大会や例会にも積極的に参加している。

<U22編集チーム>

広く知られた「どうぶつしょうぎ」という入り口から、イメージが遠い四字熟語に向かう筋立てが面白い。「軟から硬」への遷移が柔軟な思考を呼び覚ます。すべてがひらがなの「どうぶつしょうぎ」から始まり、すべてが漢字の「先手必勝」に落ち着くメタモルフォーゼ(変身)も味わい深い。

双方が最善を尽くせば、後手必勝だと証明されているそうだが、必ずしも誰もが知る事柄ではないので、後手必勝を知らない解答者にとっては、問いの向かう方向がやや見極めづらい。もちろん、このブレーキングは作問者の狙いなのだろう。伏せられている「後手必勝」は、実質的に正解ワードを特定する働きを任されているが、文中に「後手必勝」の言葉が示されていない以上、「先制攻撃」「先即制人」などの類語を不正解と判定できる条件付け(クイズ用語でいうところの「限定」)が必要かもしれない。

問いの向きを逆転させて、「どうぶつしょうぎ」を尋ねてもいいだろう。「勝負事は先手必勝といわれますが、理想的な指し手が続くと、このセオリーが成り立ちにくいゲームで、女流棋士の北尾まどかさんがルールを考え出したミニ将棋を何というでしょう?」といった体裁であれば、着想源の「後手必勝」を織り込める。「女流~出した」の部分は「3×(かける)4の盤面と、8枚の駒で遊ぶ」と差し替えても成り立つ。

作問に対する考え方は様々です。コメントはあくまで、それぞれの立場からの見方を示したものです。問題と解答は原則、応募いただいた形のまま掲載しています。

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