変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック

ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は2~3カ月に一度訪れている準定点観測書店の青山ブックセンター本店だ。この書店のビジネス書売り場は、経済、経営といった大ぶりなテーマよりも企画やデジタルマーケティング、自己成長といった等身大のテーマを扱った本が相変わらず好調だ。そんな中、書店員が注目したのは、ブログ人気からクラウドファンディングで出版に至った異色の自伝的英語学習本だった。

話題のブログ記事がきっかけ

その本は新井リオ『英語日記BOY』(左右社)。著者の新井氏はデザイナー・イラストレーターとして仕事を始めて3年余り、まだ駆け出しといっていい20代半ばの若者だ。2017年、ブログを開設して一番初めに書いた記事が公開後すぐに「英語 独学」のキーワードでグーグル検索の1位になったという。そこから執筆依頼が来て2年かけて生まれたのがこの本。自身の英語学習の考え方とそこに至った経緯、学習法の中身、そしてこれをきっかけにどのように仕事や人生を切り開いていったかをみずみずしく語った一冊だ。

独学法の核は「英語で日記を書く」こと。まず日本語で日記を書き、要約文をつくり、自力で英語にする。これをオンライン英会話を利用して添削してもらい、スマートフォンに向かって独り言を繰り返す。これを毎日続けていく。簡単にまとめればこんなやり方だ。

スマホ活用でハードル下げる

英語が話せるとは、すぐに言えるオリジナル英語フレーズの引き出しが多いことと気づいたのが第一の発見だった。そこで「いつか言いそうなオリジナル英語フレーズ」を書き留め始めた。そうしているうちに「いつか言いそうなオリジナル英語フレーズ」とは、日ごろ自分の身に起こることと日ごろ考えていることであり、「それって、つまり『日記』じゃないか?」と気づいた。以来5年間、日記を書き続けて英語が話せるようになり、カナダでデザイナーになり、今では世界各地から舞い込むネット経由の依頼で生計が立つようになったのだという。

新着記事

Follow Us
日経転職版日経ビジネススクールOFFICE PASSexcedo日経TEST

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック