Men's Fashion

スエットで個性 春らしいカラーやダウンミックスも

Fashion × Analytics

2020.2.1

自分が探しているファッションアイテムについての質問を投稿すると、登録された全国のショップから回答が寄せられるファッションアプリ「FACY(フェイシー)」。提供元のファッション系ベンチャー、スタイラー(東京・渋谷)が、月間100万人を数える利用者からの投稿内容を分析、次のトレンドを読み解く。




メンズ向けの「FACY MAN」の投稿を分析したところ、投稿件数が多かったのが「ニット・スエット」だった。

投稿内容を詳しくみると、ニット・スエットに関する頻出語としては、「ニット」に次いで、「スエット」が多かった。

今回は、通年で着用する機会が多いスエットを取り上げる。FACYに登録する各店にそれぞれのおすすめを尋ねた。

タフな生地とふっくらとした肌触りが魅力

まず、話を聞いたのは、「ADAM ET ROPE'(アダムエロペ)」渋谷PARCO店の神原啓助氏。ADAM ET ROPE'オリジナルのクルーネックスエットを紹介してくれた。「まず、一番の魅力は着心地です。目に見えない部分ですが、大人がスエットを選ぶ際には大切な部分です。着用した人にだけわかる“やみつき感”がある。2枚、3枚とリピートで購入する方も多いですよ」と語る。

合わせるコーディネートについて尋ねると、春らしい色の組み合わせを薦めてくれた。「スエットのカラーで言えば、おすすめはライトグリーンです。パンツは少し生成りがかった白のワーク系のワイドパンツがいいかと思います。個人的には、足元には革靴を合わせたいですね。春らしいカラーリングが気分を上げてくれるはずです」

「Champion(チャンピオン)」のリバースウィーブを手がけている工場で、生地からオリジナルで生産している。タフな生地ながら、ふっくらとした触り心地が魅力。春らしいカラー展開の3色がそろう。ADAM ET ROPE' HOMME / 1万120円(税込み)

ショップ別注スエット 人気はワードローブにない色

熊本市の「ORANGE COUNTY(オレンジカウンティ)」代表である大島隆氏にも話を聞いた。同店は、毎シーズン継続して、Fruit of the Loom(フルーツオブザルーム)に別注を依頼している。今回はヘビーウェイトのスエットを製作したそうだ。

「肉厚でコシがあるのですが、肌触りは柔らかく、触れていて気持ちいい生地です。インライン(一般流通品)では付かない、袖口のロゴワッペンもポイントですね。トレンドを加味して、シルエットはゆったりと仕上げました。男性だけでなく、女性の方にも好評です」