米系広告会社の若手社員 本業を離れ、新規事業に挑戦

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興味を深掘りする

「マッキャンミレニアルズの魅力は、自分の興味を深掘れるところ」と語る、プランニング本部の上坂あゆ美さん

マッキャンミレニアルズの一人、プランニング本部所属の上坂あゆ美さん(28歳)は2017年5月に同社に転職した。その転職のきっかけの1つがマッキャンミレニアルズだったと言う。「前職はPR会社。3年間、営業の仕事をしていました。マッキャンミレニアルズ内にあった『猫好きプロジェクト』からのPR案件が舞い込んだときに猫好きの私が担当したこともあって、色々な人とのご縁もあり、転職する流れになりました」(上坂さん)

上坂さんがマッキャンミレニアルズ内で所属するのは「コミュニケーションプランニングチーム」。隔週に開催されるセミナー勉強会「木曜日のミレニアルズ」の企画と運営を担っている。

「マッキャンミレニアルズの魅力は、自分の興味を深掘れるところ」と語る上坂さん自身の「興味」は短歌。「広告もコピーも、人に伝えるという意味では短歌に通じる」と考え、大好きなニューウェーブ短歌の有名な歌人をセミナー講師として招へいすることを提案。マッキャンミレニアルズのメンバーを説得し、講師代の予算を確保し、当日のイベントを成功させた。

上坂さんが大好きな歌人を講師として招いた「木曜日のミレニアルズ」にて

「仕事の延長で、自分の会いたい人に会える。こんな幸せはない」と上坂さん。そこには「面白いこと」を追求し、新しい価値を世に発信したいという、同社の思いがある。

「マッキャンミレニアルズの活動は、前職時代から知ってはいましたが、そこまで会社が若手社員の思い通りにやらせてくれるものなの? と半信半疑でした。入社後、実際にマッキャンミレニアルズに入って活動してみたら、企画に筋が通ってさえいれば本当に自由にやらせてもらえることが分かって驚きましたね」(上坂さん)

上坂さんにはマッキャンミレニアルズの経験を生かして提案し、成功にこぎ着けた企画がある。自宅にわが子の写真を飾って自己肯定感を高める「ほめ写プロジェクト」というものだ。「小学生のめいっ子と触れ合う中で、自分としても日本中の子どもの自己肯定感を上げたいという思いが芽生えたので、とてもやりがいを持って取り組んでいます」。教育評論家らとの連携のもと、富士フイルムにメーンパートナーになってもらい、プロジェクトを実現させることができた。

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マッキャンミレニアルズの活動は、会社から全面的にバックアップされており、予算も配分される。「例えば、運営メンバーが翌年の運営を話し合う合宿費や隔週開催のイベント運営費などは、会社から予算が出ます。運営メンバーは役員会議に出席し、活動報告をしています」(松坂さん)

設立当初は、経営側から「いくら投資したら、どのくらい利益が生み出せるか」と聞かれたそう。しかし、「ビジネスとして考えるのであれば新部署を立ち上げることもできる。今回はそれよりも若手社員の自主性を重んじたい」と有志団体としてスタートさせることを選択。ただし、今では想定以上の売り上げを生み出すようになり、経営側から「稼ぎを意識せず、自由と面白さを追求してほしい」と言われるほどに成長した。

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