このほか、前述した林宏司の『トップナイフ』や後藤法子の『10の秘密』もオリジナル作として話題。『ケイジとケンジ』は、『HERO』(01年~)や『ガリレオ』シリーズ(07年)で知られる福田靖の作品。平均視聴率21.4%と成功を収めた、NHKの朝ドラ『まんぷく』(18年)以来の連ドラ執筆となる。

竹内涼真、上白石萌音らがGP帯連ドラに初主演

『恋はつづくよどこまでも』(火曜22時/TBS系)

映画では主演経験がある旬の顔ぶれが、今期は続々とGP帯(ゴールデン・プライムタイム、19~23時)の連ドラ初主演を果たしている。TBSの看板枠である「日曜劇場」の『下町ロケット』(15年、18年)や『陸王』(17年)などで実力をつけてきた竹内涼真は、同枠で放送される『テセウスの船』で、熱く純粋な心を持つ主人公を演じている。アニメ映画『君の名は。』(16年)や音楽活動など声の仕事も含め、表現力に定評のある上白石萌音は、『恋はつづくよどこまでも』で作品の真ん中に立ち、仕事にも恋にも真っすぐで、“勇者”と呼ばれる愛されキャラの看護師役を演じている。

『今日から俺は!!』(18年)と『あなたの番です』(19年)でそれぞれ飛躍した清野菜名と横浜流星は、同じ日曜22時30分の枠で放送される『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(日本テレビ系)に、ダブル主演として登板。このほか、個性的な脇役を演じることが多かったシシド・カフカが、『ハムラアキラ』で初めて主演している。

1話ごとに脚本家を交代、23時台ではユニークな試み

23時台ではユニークな作品が誕生。岡田結実主演のコメディ『女子高生の無駄づかい』(テレビ朝日系)は、演劇界で一目置かれる新進気鋭のクリエイターを大量投入。『トクサツガガガ』(19年)が評価された田辺茂範(劇団 ロリータ男爵)や、『毒島ゆり子のせきらら日記』(16年)で向田邦子賞を受賞した矢島弘一(劇団 東京マハロ)らが毎話交代で脚本を執筆している。

『伝説のお母さん』(NHK総合)は、ゾンビ、腐女子、地下アイドルと、エッジの効いた題材の作品を制作してきた「よるドラ」枠の新作。前田敦子ふんする新米ママの子育て奮闘記となるが、前田の設定は“魔法使い”、舞台はRPGの世界と、異色な内容となっている。

(ライター 内藤悦子、田中あおい、松下光恵)

[日経エンタテインメント! 2020年2月号の記事を再構成]

エンタメ!連載記事一覧