予算3000円無線イヤホン アマゾンの人気製品を比較
ブルートゥース機器で、最近、人気なのがイヤホンだ。今回は3000円以下で買えるアマゾンでの売れ筋製品を実際に使ってチェックしてみた。
まずは、首かけタイプの「EVIO」。アマゾンのイヤホン・ヘッドホンの売れ筋ランキングで5位(2020年2月中旬時点)と、3000円以下のブルートゥースイヤホンでは、最も人気のある製品だ。
中国メーカー製とはいえ、化粧箱は艶消しの厚紙を使用したしっかりとした造りで、国内製品と比べても遜色がない。付属品はS、M、Lサイズのイヤーピース、充電用のマイクロUSBケーブル、説明書類。本体には、もともとMサイズイヤーピースが装着されているため、Mサイズのみ2セット同梱されている。
首にかける際は、磁石で左右を胸元でくっつけておける。ネックバンドは柔らかめで、首にかけると自然と首のかたちに沿ってくれる。平たく細いケーブルは、耐久性には少々懸念があるものの、装着感はとても良好だ。充電端子もしっかりとキャップで保護されている。
気になる音質は2000円強の価格なら十分納得。さすがに解像感が高いとまではいえないが、何もいわれなければ、筆者としては5000円以上の製品かと思ってしまうほどだ。
●音声対応コーデック:不明●通信距離:不明●連続再生時間:最大6時間(イヤホン本体のみ)●イヤホン本体の充電時間:1時間●充電ケースからのイヤホン充電回数:5回●実売価格 2980円
一方、首かけタイプに比べ価格が高くなるセパレートタイプでは、「Iporachx」が3000円以下の製品の中では人気がある(※)。充電ケースは非常にコンパクトで、携帯性に優れている。イヤホン本体は小さくノズルが長めの形状。耳に深めに入り込むため、遮音性が高い。
こちらも中国メーカー製だが、化粧箱は頑丈な造りで、質感も悪くない。付属品はS、M、Lサイズのイヤーピース、充電用のマイクロUSBケーブル、説明書となる。
一般的なブルートゥースイヤホン同様、スマホと一度ペアリングすれば、2回目以降からは自動的に接続される。しかし、数日の試用で接続がうまくいかないことがあった。その場合もケースに戻し、しばらくしてから取り出すと、無事に接続できた。
ユニークな機能としては、ケースを開閉すると、ケースの充電残量がLEDで浮かび上がるように表示されること。ただし、ケースのバッテリーが1時間で12%も減ってしまい、減りが早い印象も受けた。操作はタッチ式で、センサーの感度は良好。音質はクリアさが際立つサウンド。ハウジングが小さめな分、迫力や重厚感は抑え気味だが、3000円以下なら納得だ。
※「Iporachx」は元記事を執筆した19年12月下旬時点のアマゾンのランキング55位でセパレートタイプでは上位でした。20年1月下旬にほぼ同価格の後継モデルが発売されました。価格や仕様は新モデルのものを掲載しています。
(ライター 海岡史郎)
[日経PC21 2019年3月号掲載記事を再構成]
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