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帰国生向けの英語のエッセーライティングの授業

帰国生向けの英語のエッセーライティングの授業

渋谷教育学園幕張中学校・高等学校(渋幕、千葉市)の卒業生には「さまざまな生徒がいる多様性がよかった」と話す人も多い。創立当初から帰国生を受け入れてきたのもその一因。最近、海外の大学に挑む高校生が増えているとされるが、渋幕生はその先駆けでもある。世界をめざす生徒を支える渋幕の取り組みに教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏が迫った。

海外大学合格実績の半数近くが一般生

いまでこそ海外大学進学実績を掲げる高校は増えてきたが、渋幕はその先駆け的なイメージが強い。海外大学合格数は2017年から2019年の3年間で合計76。年あたりに平均すれば約25。1人が複数の合格をもらっているケースが多いので、実際の進学者数は毎年だいたい7~8人、多いときで10人程度。

実績のほとんどは、ハーバード大学やエール大学、ペンシルべニア大学など、米国のトップ30と呼ばれるような名門大学だ。進学するだけではない。2015年卒業の関根崚人さんは、米国のプリンストン大学で突出した成績をおさめたとして、2019年に主専攻と副専攻のダブルでの特別賞を受賞した。

1983年の創立当初から帰国生の入学枠があり、海外大学に数人の合格を出していたが、15年ほど前から徐々に海外大学志望者が増えてきた。そのほとんどが帰国生なのかと思いきや、直近3年間で見ると、帰国生の合格数がのべ39、一般生の合格数がのべ37と、合格数ベースではほぼ互角だ。

ちなみに、中学からの入学者は例年270~300人程度でそのうち二十数人が帰国生、高校からの入学者は50~60人程度でうち10人前後が帰国生。高校1学年の帰国生の人数は30~35人程度となる。帰国生も一般生と同じクラスで学ぶが、英語だけは取り出し授業を受けるしくみになっている。

海外大学進学サポート専門のネーティブカウンセラーも

米国の大学の場合、GPAと呼ばれる学校の成績のほか、英語力を証明するTOEFLのスコア、米国の共通学力テストであるSATやACTのスコア、推薦状、そして複数のテーマのエッセー(小論文)が課される。日本にいる卒業生による面接を受けるように求められる場合もある。

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