音楽を楽しむならハイレゾ アマゾンでも配信スタート
音楽好きの筆者、以前からCDを超える音質の「ハイレゾ音楽」に興味があり、最初はスーパーオーディオCDなどで、2013年からは音楽配信サービス「モーラ」でハイレゾの音楽を購入して楽しんできた。CDに比べ、細かい音や空気感の再現が段違いに良い点が気に入っている。
19年9月には、数百万曲のハイレゾ音楽を配信する新サービス「アマゾン ミュージック HD」がスタート。ソニー・ミュージックエンタテインメントも11月、ハイレゾ音楽を含む定額配信サービス「モーラ クオリタス」を開始するなど、ハイレゾ音楽の配信環境も充実してきた。
アマゾン ミュージック HDは、スマホやパソコンの専用アプリでハイレゾ音楽を再生できる。「ULTRA HD」の表示がハイレゾの印だ[注1]。音質は曲によって異なるが、最大で24ビット/192kHz[注2]。だが、筆者のパソコンではドライバーの制限により96kHzまでしか再生できなかったので、この機会にAVアンプを買い替えた。
新アンプはデノンの「AVR-X1600H」。スマホの専用アプリで操作でき、アマゾン ミュージック HDにも対応。最高音質のハイレゾ音楽も再生が可能だ。
ネットワーク接続したHDD(NAS)にあるモーラのハイレゾ音楽と、アマゾンの同じ曲を新アンプで聴き比べると、アマゾンは多少、繊細さや柔らかさに欠ける気がする。ただし、膨大な曲数を定額制で聴けることを考えれば、コスパはアマゾンに軍配が上がるだろう。アマゾンならスマートスピーカーで音声操作できる便利さも見逃せない。
[注1]音楽の再生自体はウェブブラウザーでも可能だが、その場合はハイレゾ音源に対応しない。
[注2]前者はビット深度、後者はサンプリング周波数を表し、いずれも数値が大きいほど高音質になる。通常のCDの音質は16ビット/44.1kHz。
(ライター 青木恵美)
[日経PC21 2020年3月号掲載記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。