定年後は余生じゃない 第二の人生の挑戦、幸せ左右年始にあたって4つの計(4)

ただし健康管理については、現役時代からほどほどのところを考えておいたほうがいいかもしれません。生活習慣病のリスクを高めるような食生活のまま60代に達したり、健康診断での要再検査・要精密検査の通知を無視して引退生活に突入することは、長生きをしてセカンドライフをエンジョイする道を自らふさいでいるようなものです。

健康という財産は後からお金で買えるものではありませんので、食生活や運動習慣などを通じて、現役時代から自分の体とのつきあい方を考えておくことをおすすめします。

また今は医療が進歩していますから「一病息災」と考えて病気とつきあいながら暮らしていくことが、結果として長生きにつながることもしばしばあるものです。

「楽しい満足な人生であったか」は自分次第

今年のNHK大河ドラマは戦国時代のお話です。あの頃、武士も庶民もいつまで生きられるかがはっきり分からない日々を過ごしていました。だからこそ正月や誕生日の到来を祝っていたわけですし、戦に行くときは常に死ぬ覚悟をしていたことでしょう。

しかし、私たちが生きているのはまったく違う時代です。むしろ長く生きられる可能性のほうが高く、人生は長い時代です。

私たちはそうしたことを若いうちから知ることができ、知った人は備えられます。セカンドライフは自らデザインする時代なのです。

2020年という区切りの年の初めに、人生とお金のデザイン術を考えてみました。もしかすると究極のマネーハックは、いつか来る最期の日に満足した人生だったと思えるようにお金を使えたかどうかかもしれません。

マネーハックとは ハックは「術」の意味で、「マネー」と「ライフハック」を合わせた造語。ライフハックはIT(情報技術)スキルを使って仕事を効率よくこなすちょっとしたコツを指し、2004年に米国のテクニカルライターが考案した言葉とされる。マネーハックはライフハックの手法を、マネーの世界に応用して人生を豊かにしようというノウハウや知恵のこと。
山崎俊輔
フィナンシャル・ウィズダム代表。AFP、消費生活アドバイザー。1972年生まれ。中央大学法学部卒。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。著書に「読んだら必ず『もっと早く教えてくれよ』と叫ぶお金の増やし方」(日経BP)、「大人になったら知っておきたいマネーハック大全」(フォレスト出版)など。http://financialwisdom.jp

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