USJ再建立役者が学生に説く 自分をレアにする戦略刀CEO 森岡毅氏

ほとんどの人が自分のポテンシャルを過小評価している

伊豆田 キャリアの点でいえば、私は就職活動をしているのですが、モチベーションについて悩んでいます。例えば、自分でサークルを立ち上げても続けていくうちに飽きてしまいます。ですから就職後も同じようなことにならないかと恐れています。

森岡 続かないときは、自分が目指していたビジョンの魅力が薄れていることが多いです。それならやめて、新しいことを探せばいいと思います。飽きっぽい自分にがっかりする必要はありません。だって、大学生の伊豆田さんは今、探している最中ですから。

ただ、今後働き始めて、もし何か手掛かりを発見したときにはしばらく続けたほうがいいと思います。次の階段を上ったときに見えてくる景色が変わることがある。そうしたら20まで下がったモチベーションが100になることがあるんです。

私はマーケターを経由して経営者になろうとしたら自分にできないところがたくさんあり、うまくいかず違う道へ行こうかなと思ったこともあった。が、いや待てよと。ここで諦めたら自分に顔向けができない。3年は頑張ろうと思って何とか3年やったら少し見えてくるものがあって。それもすぐにうまくいったわけではなくて、数学とビジネスをドッキングさせる方法の手掛かりをつかんで法則性を見つけて、再現性のある形まで整えるのに20年かかりました。壮絶な積み上げです。

実は子供の頃、漢字が書けなかったり、学校の先生にすぐ怒られたりして、コンプレックスの塊でした。そんな私から見たら、ほぼすべての人が自分のポテンシャルを過小評価していると思う。何かを達成するには100万人に1人の才能がないとだめということではなくて、そこの枠を外して考えることができた人や、自分の目的を追い続けた人だけが新しい景色を見ることができると信じています。

伊豆田 実は私はジェンダーの分野に関心があって起業しようとしましたが、いったんやめました。この分野はネガティブに語られることが多くて、もっとポジティブなものにしたいなと思って、そのためにマーケティングを学びたいと思っています。ジェンダーの分野にもマーケティングは生かせると思いますか。

森岡 マーケティングというのは、人が物事に対して持つ認識を操作することができます。どんなことでも額縁を変えれば、価値は違って見えるはずです。そうやって人の認識を変えていかないと、社会は絶対に変わらない。例えばマーケティングの力で環境問題も現在はこんなにビジネスになっているわけです。必ず方法はあると思いますね。

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