支出増えがちな2020年 固定費カットと節税基本のキいまさら聞けない大人のマネーレッスン

2020/2/5
2020年は家計の負担がじわり増加する(写真はイメージ=PIXTA)
2020年は家計の負担がじわり増加する(写真はイメージ=PIXTA)

2020年が始まりました。今年は昨年よりもシビアに家計をチェックする必要があります。というのも、1月には給与所得控除の改正が行われ、所得によっては、税金の負担が増えるからです(給与所得が850万円超の会社員)。

また、消費税率引き上げに合わせて導入された、キャッシュレス決済のポイント還元制度は20年6月末に終了します。手取りが減る一方で、支出は増えてしまうかもしれません。

一方、長寿化したことで、老後に必要なお金は増えています。老後の生活費を見据えて、ある程度の資金を準備しておきたいところです。そこで今回は収支を確認しつつ、確実に貯蓄をする方法をご紹介します。あわせて、支出を減らすポイント、確定申告で税金還付を受けられるケースなど、家計のやりくりに役立つ情報もお届けしましょう。

貯蓄の王道は「先取り」

まずは貯蓄の方法ですが、王道の「先取り貯蓄」がおすすめです。本連載でも何度か述べましたが、手元にお金があるとついつい使ってしまいがち。本気でためるには、お金を使う前に半ば強制的に貯蓄する「先取り貯蓄」の仕組みを作りましょう。

おすすめは「自動積立口座」を利用すること。「自動積立口座」は、その名の通り、自動で指定した口座に積み立てができるサービスで、多くの銀行が提供しています。給与が振り込まれる預金口座、あるいは普段使っている預金口座と同じ銀行で開設すると、手数料はかからないケースがほとんどです。

ネット銀行が提供している「定額自動入金サービス」を利用するのもよいでしょう。送金手数料が無料のところも多く、普通の銀行よりも金利が高い傾向にあります。

これらのサービスの引き落とし日や金額は自分で決められますが、お給料の振り込みの翌日に引き落とされるよう設定しましょう。お金を使う前に、貯蓄専用の口座へ移動させることがポイントです。

貯蓄額の設定は毎月の「黒字」が目安

難しいのは、毎月の貯蓄額の設定です。毎月の貯蓄額が多過ぎて余裕がなくなり、結局お金を口座から下ろしてしまっては意味がありません。難しいところですが、少な過ぎず、かつ無理なくためられる金額を考える必要があります。

まず確認したいことは、毎月いくらお金が残っているか……つまり「黒字」の金額です。この黒字を超えた金額を貯蓄額に設定してしまうと、どこかのタイミングで無理をしてしまい、うまくいかない可能性が高くなります。「先取り貯蓄」を成功させるには、まず毎月の収支を把握しておきましょう。

収支を把握していない人は、たとえば、スマートフォンの家計簿アプリなどを使って、収支を記録するのはいかがでしょうか。大手金融機関の家計簿アプリでは、普段使っている預金口座やクレジットカードを登録すれば、キャッシュレス決済での収支は自分で記録することなく確認ができます。現金の支出はレシートを撮影すれば、自動で入力されます。なかなか家計簿をつけられない、つける時間がない……そんな人は一度お試しを。

毎月、クレジットカードなどで「ローン(複数回支払い)」や「リボ払い」を利用している人は黄色信号です。支出が収入を超えているかもしれません。ローンやリボ払いは、いわゆる「借金」です。決して安くない利息を払っており、今すぐにでも支出の見直しが必要です。