伝わるホントの自分 エピソード、感情乗せて語るには(4)ガクチカ編

2020/1/24

元お笑い芸人で、現在は人材研修などのコンサルティングを手掛ける中北朋宏さんが講師役となって、就活生に面接の極意をフィードバックする連載「面接道場」。第4回のテーマは「ガクチカ」(学生時代に力を入れたことの略)だ。多くの学生がアルバイトや部活にまつわるどこかで聞いたような話題におちいりがち。どうすればガクチカを面接官に印象づけられるのだろうか。

今回挑戦したのは、明治大学3年の石井勝猛さん。ガクチカのネタとして考えてきたのは、自分の成長を実感したというオーストラリアへの留学経験だ。まず石井さんのエピソードを見てみよう。

<就活生、石井勝猛さんのガクチカ>
学生時代に最も打ち込んだことは、オーストラリアの大学に10カ月間留学したことです。英語が話せず、自炊すらしたことがない私が、急に外国人だけのシェアハウスに暮らしました。友達もおらず、最初の3カ月は異文化への適応や理不尽なことに苦しみました。しかし、大きく2つの気付きを得ました。1つ目は、謙虚であることの大切さです。世界各国からの優秀な留学生と接することで、いかに自分がグローバルで価値の低い人間なのかを痛感しました。その経験から、留学したという現状に満足せず、謙虚であり続けることの大切さに気付きました。2つ目は、愚直に学び続けることの大切さです。海外に出て、多種多様なキャリアや人生観を持つ人と接する中、根本的に職業やライフスタイルに関しての知識不足を感じました。その経験から人種・国籍を問わず様々な人と接し学び続けることの大切さに気付きました。

中北 理不尽なことというのは、どんなことがあったんですか。

石井 単純に僕が英語をしゃべれなかったので、ちゃんと話を聞いてくれませんでしたし、例えば僕の食べ物を勝手に食べられるとか、ちゃんと人として認識されていないように感じたことが苦しかったですね。

中北 つらいですね。そこからどうやって改善していったんですか。

石井 2つあって、まず自分自身に謙虚になること。あまり周囲に留学に行く人がいなかったので、自分は特別な存在だというおごりも少しあったのかなと思います。そういう部分を見透かされていたのかなと。留学先のクラスでは自分より能力の高い人間がたくさんいて、自分の価値って本当にないんだなというのをすごく痛感して、謙虚になることの大切さを知りました。

中北 もう一つは何ですか?

石井 愚直に学び続けることという気付きです。日本社会でうまくいかなくてもオーストラリアでビジネスをやって成功している方もいますし、逆にビジネスの面では大きな成功を収めていなくても、日々家族と毎日楽しく過ごしている人もいて、色々な人生に触れ合う中で、自分の人生観を広げていかないといけないんだなと感じたので、そこから愚直に学び続けることが大事なんじゃないかなと感じました。

中北 今は何を愚直に学んでいるんですか。

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