2020/1/24

面接道場

石井 直近だとOB訪問をすごくやっています。単純ですが、人によって大事にするものの価値は全然違うんだということを学びました。

中北 昨今、留学する人はたくさんいます。そこで学んでくることはだいたい、能力の差や異文化コミュニケーションで、あまり大差ないかなと思うんですけど、他に何かないですか。

石井 高校のことでもいいですか? それなら大学受験の経験が一番大きいです。

中北 具体的には。

石井 高校2年生の12月の時点で僕は学年最下位でしたが、塾の先生や仲間のおかげで本気で学習に打ち込むことができました。最終的に自分の第1志望の大学には入れなかったんですけど、1年間本気でやり切ったという経験は今でも打ち込んだと言えるような経験です。

中北 具体的に何をしたんですか?

石井 まず成績がものすごく低かったので、夏休みに毎日15時間勉強しました。勉強以外のものをすべて犠牲にしたので、同級生から机の中にゴミを入れられるなどの嫌がらせをされましたけど、そういうことにも屈せず。

中北 第1志望に入れなかった挫折をどうやって乗り越えたんですか?

石井 考え方を変えたんです。具体的に言うと挫折経験というのはすごくマイナス経験だと思うんですけど、それを何らかの方法でプラスに変えることができたら、ものすごくエネルギーに変わるんじゃないかなと思って。

中北 どうしてそう思ったの?

石井 挫折を挫折と捉えるんじゃなくて、挫折というのは自分にとっての過程でしかなくて、その後に何か成功体験を積めれば、それは挫折じゃなくて自分にとってはプロセスになるんじゃないかと、そのマインドの切り替えができたので。

感情を「のせて」話すのではなく、感情に「ついて」話せばいい

中北 なるほど、ありがとうございました。いま面接形式で話してみてどうでした?

石井 うまく言語化できなくて、特に、愚直に学び続けるみたいな部分をちゃんと説明しきれなかったです。

中北 ちなみに謙虚とか愚直とか、そういう言葉をあまり使いたがらない学生が多いんですよ。特にプライドの高い人って、留学先で人と違う素晴らしい経験をしてって言いたがるんですが、石井さんは自分に価値がないと落ち込んで、謙虚さを学んだっていうのは、気付く観点としてはすごくいいと思います。

全体としては、ちゃんと言葉を考えて伝えようとしていたり、相手の理解に合わせて話を伝える意思があったりというバランス感覚がすごくいいなと思いました。

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感情+自分の意思=忘れられないエピソード