金価格の上昇要因を整理すると(1)価格変動はあっても価値そのものはなくならないため景気懸念や地政学リスクが高まるときに安全資産として買われやすい(2)金利が付かないため米国など主要国の金利が低下すると相対的に価値が高まる(3)米国の金利が低下すると一般的に米ドル安となり代替投資先として買われやすい――といった3点となる。

リスク許容度踏まえて投資判断

世界の株式相場は20年初めに米・イラン関係の緊迫化をきっかけに急落した。全面的な軍事衝突をひとまず回避したことから世界株は再び堅調に推移しているが、早期に米・イラン関係が改善することは予想しづらい。

米中貿易交渉についても米中両国は1月15日に「第1段階」の合意に署名したが、米国側は合意が守られなければ制裁関税を再発動するとしている。世界の株式相場が米中対立の激化による景気懸念から乱高下するシナリオも想定でき、金関連投信は資産分散先の選択肢になりそうだ。

ただし景気懸念や地政学リスクが後退したり、金利上昇や米ドル高の局面になったりすると金価格は下落し、金関連投信も値下がりしやすくなる。値動きは大きく、元本保証ではないことにも注意が必要だ。個人投資家は自分のリスク許容度をよく踏まえたうえで投資判断をすることが重要だろう。

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