子供がバイトで稼ぎ過ぎ? 130万円以上で家計負担増FPがお悩み解決

NIKKEIプラス1

社会保険の扶養とは、被保険者により扶養されている者も同一の健康保険制度を利用できる、というもの。扶養人数により保険料が変動することもありません。子は無料で親と同じ健康保険証を手にすることができ保険給付も受けられるという仕組みです。

健康保険や国民年金に注意

多くの企業では、学生の収入が130万円以上になると扶養から外れ、学生は自ら健康保険料を負担しなければなりません。130万円未満でも、親の収入の2分の1以上稼いでいる場合は、扶養から外れるので注意が必要です。

社会保険には一定規模以上の企業で勤める場合の「106万円の壁」もありますが、学生は該当しないので気にする必要はありません。

社会保険制度上の収入金額は、現時点での1年間の予測額で判定します。確定した年間の数字で判断する税法上の扶養とは異なります。3カ月を目安に継続して毎月約10万8千円以上稼いだ時点で社会保険の扶養から外れます。収入には給付型奨学金も含まれます。詳しくは加入する健康保険組合に確認しましょう。

学生アルバイトが家計に与える影響は国民年金にも及びます。前年の所得が118万円(収入180万円※2019年まで194万円)を超えると、学生納付特例制度を受けられないためです。

国民年金の学生納付特例制度とは、申請により在学中の国民年金保険料納付が猶予されます。免除ではありません。いつかは払わなければならないものですから、子が103万円を超えて稼いだ時点で国民年金保険料を親が一括払いするのも手です。親は扶養控除の代わりに社会保険料控除を受けることで税負担を軽減することができます。

130万円の壁はどうしようもありませんが、子の収入が150万円を超えてくると、税金や社会保険料を差し引いた子の「手取り」は130万円を超えてきます。子がアルバイトをすることは、早くから経済社会を知る良い機会です。税金や社会保険料で一時的に家計が苦しくなることもありますが、バイト代の一部を家計に入れさせたり、自分のものは自分で払わせたり、親子で何らかの決め事をして、家計を一緒に回してみてはいかがでしょうか。

[NIKKEIプラス1 2020年1月18日付]

近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし
注目記事
近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし