金で買えぬ幸せ 人生デザインの柱は人の縁という財産年始にあたって4つの計(3)

写真はイメージ=123RF
写真はイメージ=123RF

2020年という区切りの年の初めに、人生とお金のグランドデザインを考えてみようというのが今月のテーマです。働き方、資産形成と考えてきましたが、3回目はちょっと趣向を変えてみます。今回は「生きがいや幸せ」です。

ベストセラーになった『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』ですが、実は働き方や老後の話だけをしているわけではありません。むしろ人とのつながりや趣味、生きがいのようなテーマにも紙幅がさかれています。そして、お金では簡単には買えない「幸せ」の重要性が高まっているのです。

人とのつながりは「価値」ある財産

あなたは何人とつながりがあるでしょうか。つながりを定義するのはなかなか難しいところですが、SNS(交流サイト)でつながっている人を以下の3つに分類してみてください。

・親戚や家族、学生時代からの友人
・仕事つながりの知人
・地域や趣味のつながりの友人

今まで、多くの社会人は在学中に学友を作り、就職後は仕事での仲間を増やしていき、リタイア前後に地域での仲間を増やしていくことが多かったものです。

しかし、学友の多くとは卒業で別れたり、仕事上のつながりは定年退職で多くを失ったりするように、これまでの友人関係はリセットされることもしばしばでした。

しかし、これからの時代は「一直線のレール」にとらわれる必要はありません。むしろ仕事のつながりと並行し、地域や趣味のつながりのネットワークを増やしていくのが2020年以降のモデルといえます。

私はまち歩き好きで、都内の高低差を歩く東京スリバチ学会の会員ですが、フェイスブックのつながりの3割弱くらいはまち歩き好きの人たちです。一緒に半日都内を散策したあと、居酒屋でフェイスブックの連絡先を交換したとき、ほとんど全員が私の職業は知りません。そして私も相手の仕事を知りません。しかし「同じ趣味の愛好家」として、そこから細く長い友人関係が成立します。

近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし