日経ウーマン

2020/1/23

「健康に自信あり!」の人は…

1 生産性が高い

健康状態に自信がある人ほど、仕事の生産性に対する自己評価が高かった(10点満点中平均9点)。一方、健康に自信がない人ほど生産性が低い(6点)結果に。

生産性の自己評価
「自信あり!」の人は9点/10点
「自信なし…」の人は6点/10点

2 離職率が低い

健康に自信がある人ほど「離職した」「離職を考えたことがある」ことが少ない事実も判明。「企業が仕事と健康を両立できる支援を行えば、離職防止につながる」と細川さん

3 長く働く自信がある

健康に自信がある人では「長く働ける自信がある」「まあまあある」の合計が88%に達したが、健康に自信がない人で長く働く自信がある人は16%にとどまった。

Q.「働き続ける自信がない」理由は?(読者の声)
○出産や加齢に伴って風邪を引きやすくなるなど、体調をくずしやすくなった
○産後の体調不良をずっと引きずっている。子供優先の毎日で自分の食事は二の次
○仕事が忙しすぎて帰宅時間も遅く、運動や自炊に十分な時間が取れない
○大きな病気がなくても、不眠や疲れなどから気力がもたないと思う
○冷え性や生理痛がひどく、定年まで元気でいられる自信がない
○切迫流産で休職した後、復職したものの、今後、妊娠できるか不安

不妊やPMSなど女性特有の不調の合計は31.9%で、睡眠障害の13%より多い。「月経に対するセルフメディケーションができていない」(佐藤さん)ことが、健康を脅かし、離職にもつながる。

【細川さんコメント】最も多い不調「疲れ」の背景にあるのは「栄養失調」です

【佐藤さんコメント】女性特有の症状は、月経に対するリテラシー強化で解決できます

生理痛で仕事に自信をなくす女性は多い(写真はイメージ=PIXTA)
■「長く元気に働ける!」ために必要な3つのポイント

1 月経コントロール
毎月の痛み、PMSのイライラを解消!

2 血液の質を改善
疲れ、うつっぽさを解決!

3 いつでも元気に妊娠、出産できる体になる
不妊、妊娠中、産後のトラブルを予防!

長く元気に働ける人になるTO DOリスト

「月経コントロール」「血液の質の改善」「妊娠・出産できるカラダづくり」が元気に働ける3要素! そのためにやるべきことを紹介します。

最もリターンが大きいのは健康への自己投資!

女性の健康を阻害している3大要素は、「月経トラブル」「栄養失調」「不妊と産後の不調」と分かった。ならば、月経をコントロールし、血液に栄養を満たし、望んだときに妊娠できて産後のトラブルがない体づくりに努めれば、「長く元気に働ける」はず。

「そのための大前提は食事、睡眠、運動。特に朝ごはんをしっかり食べる人が幸福度も生産性も収入も相対的に高いことが分かっている。1日3食欠食せず、7時間寝て、エスカレーターの代わりに階段を上るくらいは頑張ってみて」と細川さん。次からの「TO DO」をプラスして「健康度」を上げれば、幸福度も収入もアップする!? それは、最もリターンの大きい自己投資でもある。

【1.月経コントロールのTO DO】毎月の痛み、気分のムラを解決!

「生理痛がある」のは異常がある知らせ?

毎月やって来る生理痛。おなじみの痛みだからといって、我慢したり、鎮痛剤を飲んでやり過ごしたりしている人が多いようだが「生理は痛みがないのが普通です。ある場合は子宮内膜症や筋腫などの病気の可能性が」と佐藤さん。「生理痛がある人は内膜症のリスクが2.5倍になり、不妊症のリスクも上がる。出血が増えたとき、周期が乱れたときも普通と思わず、病気がないか、婦人科で検査を受けて」。

Q.そもそも…なぜ月経トラブルが多いの?
A.「現代女性は月経回数が多いから」

初潮の平均年齢が16歳、平均出産回数が6回だった戦前女性の生涯月経回数は50回ほどといわれる。対して、12歳で初潮、出産は2回以下の現代女性の生涯月経回数は450~500回。月経トラブルのリスクもその分高まる。

【TO DOリスト】
○かかりつけの婦人科を持つ
「かかりつけの婦人科を持てば、月経について定期的なチェックも受けやすい。軽い症状でも足を運びやすくなる」と佐藤さん。

○痛み、不正出血は検査が必須
月経トラブルの裏には筋腫や内膜症など、不妊リスクを高める疾患が隠れていることも。すぐに婦人科の受診を。

○朝ごはんを必ず食べる
血糖値と女性ホルモンは連動しており「朝食欠食率が高い人は生理痛や排卵障害を患うリスクが高いという研究がある」(細川さん)。

○ピルの使用を検討してみる
「鎮痛剤を常用するくらいなら、低用量ピルの服用を勧めたい」と佐藤さん。月経の量や周期を調整し、生理痛やPMSから解放される。

ピルにまつわるQ&A

Q.どのように飲むの?
A.最大120日、毎日1錠

1カ月に一度出血を起こす28日間投与(内4~7日分は偽薬)タイプから、3~4カ月に1度にする最大120日間連続投与のタイプまである。生活スタイルや症状に合わせ、医師と相談のうえ選択を。

Q.いくらかかる?
A.1カ月2000~3000円

1シート(1カ月分の錠剤)は保険適用でも自己負担の場合も2000~3000円が目安。自己負担の場合は医療機関やピルの種類によって差がある。子宮内膜症や月経困難症がある場合は保険適用の対象。

Q.不妊にならない?
A.かえって不妊のリスクを下げます

「不妊の原因である内膜症の予防や過多月経による貧血を改善する。月経不順の場合はホルモンバランスの崩れも防ぐ」と佐藤さん。不妊治療の一環でピルを使い、月経周期を整えることもある。

Q.リスクはないの?
A.血栓には注意が必要

ピルに配合される女性ホルモン「エストロゲン」は血液を固める作用があるため、頻度は低いものの、血栓症のリスクを高める。特に40歳以降ではリスクが高まるので、医師のチェックを受けながら服用して。

【佐藤さんコメント】「ピルで痛みや過多月経は改善します」

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