紅白歌合戦、金髪ツンツンヘアにロングニットで登場
ということで昭和世代のオジサン(筆者ね)は、大晦日に紅白初出場の菅田将暉はいったいどんなファッションで出てくるのかワクワク期待しながら見たのだった。
まずは、同じく初出場の「King Gnu」の応援で登場した時の格好。しかしオジサンにはこのバンドも下北沢とか高円寺で古着をディグってる若者みたいでヨクワカラン。「ボクも大ファンでライブにも行きます」と応援コメントした菅田将暉はというと、「セカンドレイヤー」というLAのスケーターブランドのブレザーを前ボタン全開で着て白シャツに古着の細タイと迷彩パンツ。菅田将暉にしてはかなりコンサバじゃね? ちなみにシャツは「ターンブル&アッサー」だったそうですよ。
そして、いよいよ待ってましたのご本人初出場。筆者としてはかつてモックン(本木雅弘のことね)が白いスーツに首からコンドームをぶら下げて登場したみたいに、そのくらいのことやっちゃってくれるかなと思っていたのだが、意外にも地味。ロングニットにカーゴパンツという、至極シンプルでラフなファッションで登場したのだ。
しかしこのシンプルでラフな衣装こそが、派手な気合入りまくりの衣装を着た出場歌手だらけの紅白の中で逆にひときわ目立って、いやぁ~、さすが今どきのファッションアイコン菅田将暉であります。金髪に染めたツンツンヘアにニットスタイルで歌う姿を見て、思わず筆者は「セックスピストルズのジョン・ライドンじゃん!」と思ったが、若い子たちは違って「ドラゴンボールのスーパーサイヤ人じゃん!」と一斉にSNSでコメントしたらしい。あら、そうなのね。世代のギャップ感じちゃいます。
さて、その紅白で着ていた腰まで隠れるロングニットだが、どうやら「メゾン マルジェラ」なのだそうだ。おー、さすが菅田将暉。マルジェラといえば足袋シューズとか八の字ライダースジャケットとかエッジが効いてるアイテムが服バカな若者に人気のメゾンブランドじゃんねー。ちなみにお値段約10万円。紅白放送直後にあっというまに同じものがネットで売り切れたらしい。面白いのは、「これなら買える!」と似たようなロングニットで2000円のやつを探してネットに紹介する若い子もいたりして、なんだか微笑ましい。

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