目を守る食事は色がカギ 赤や青紫の食材多めに

目が疲れている人はサケなどオレンジ色の食べ物をとりたい=PIXTA
目が疲れている人はサケなどオレンジ色の食べ物をとりたい=PIXTA

目の疲れを軽減し疾病から守るには、IT機器との接し方や喫煙、メタボに気をつけるなど、生活習慣が重要だ。目の不調を改善するための対策と言えば点眼薬が真っ先に思い浮かぶが、口から成分をとる方法もある。成分が目の組織に届き、ブルーライトのダメージから目を守ったり、目の疲労感を緩和したりする成分が入った健康食品も増えてきた。最新研究をもとに、「食べて目を健康にする」食品成分の選び方や食生活のポイントを紹介する。

色素成分に眼精疲労の軽減作用や網膜を守る働き

目の疲れやかすみなど、多くの人が抱える目の悩みを食品や食品成分で改善しようとする研究が進んでいる。

目の水晶体はピントを合わせるため、平らになったり厚くなったりする。この厚さを調節するのが、水晶体を周囲から取り囲む毛様体筋だ。「ところが、スマホなどで近くのものを凝視し続けると毛様体筋が収縮しっぱなしになり、筋肉疲労のような状態になる。また、40代以降になり水晶体が硬くなるとピント調節力が低下し、近くが見えにくくなる(老眼)。このような状態で無理をして近くを見続けると、目の不快感以外に頭痛や肩凝り、めまいまでともなう眼精疲労になることもある。凝視してまばたきが減少すると、涙液分泌機能が低下してドライアイも起こるので、眼精疲労や目の不快感はいっそう悪化する」と、北海道医療大学病院の北市伸義病院長は説明する。

北市病院長は炎症や酸化が関わる眼の疾患の予防に役立つ食品成分を探している。その中で、眼精疲労を緩和する機能を持つ成分として「抗酸化、抗炎症作用の強い色素成分」に着目した。目の疲れに悩む人を対象にした臨床試験で、サケやイクラに豊富なオレンジ色の「アスタキサンチン」や、ブルーベリーやカシスに豊富な青紫の「アントシアニン」に目の疲れの改善効果があることを確認した。

植物は紫外線や外敵から身を守るために、抗酸化物質を作り出す。サケなど浅い場所に産卵する生き物も、藻由来の抗酸化物質を蓄えたプランクトンをエサとして取り込むので、こうした物質を持つ。

「ヒトも日々、紫外線や活性酸素からダメージを受けるが、食品から体内に抗酸化成分をとりこむことによって酸化ダメージから身を守ってきた」(北市病院長)