タピオカ風スイーツを手作り タカラトミーから新玩具
注目の新製品や新サービスをピックアップ、市場性や開発者の声などから、日経トレンディ記者が大胆に「ヒット予報」をする。今回取り上げたのは、自宅で簡単にタピオカ風スイーツが作れる「タピッてグー!」だ。
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卵かけご飯に豆乳かき氷。グルメトレンドを玩具に取り込んできたタカラトミーアーツが満を持して、2019年に一世を風靡した「タピオカ製造玩具」を発売する。それが「タピッてグー!」だ。
材料には粉末ゼラチンと粉末黒糖を使用。タピオカ粉は使わないが、透明感のある黒い色や形、食感がよく似た「タピオカ風スイーツ」を作れる。材料費は1杯60~70円程度に抑えられるという。
作り方は、まず粉末黒糖と粉末ゼラチンを湯で溶かし、専用トレーに流し込んで約30分間冷やす。固まったら本体にセットして、上部のレバーを下に押し込むと、下の容器に「タピオカ」が落下する。容器はカップとして使えるので、飲料を注いでおけば、あっという間にタピオカミルクティー風ドリンクが完成する。トレーの小さなくぼみに液を流し込むためのミニピッチャーも付属。作りやすいよう工夫されている。
1度に作れるのは最大24個なので、大勢で分け合うにはやや不向き。対象年齢は8歳以上。大人が日常的に使う実用品というよりは、あくまで子供が遊びに使う玩具という印象だ。
ただ、粉末黒糖の代わりにかき氷のシロップなどを使えば、カラフルにアレンジすることも可能。専門店通いに飽きた「タピ活女子」が、ユニークな「自作タピオカ」に目を向けるようなら、購買層は一気に広がるだろう。
タピオカブームは継続中。タピオカミルクティーの写真をSNSにアップするとき、少しでも個性を出したい。子供だけでなく、そんな思いから自作に走る「タピ活女子」が増えるようなら、好調な売れ行きに期待できそうだ。
[日経トレンディ2020年2月号の記事を再構成]
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