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地方配属、ためらうのは損 チャンスに変えた先輩の話

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NIKKEI STYLE

入社を目前に控え、配属地が気になる新社会人も多いだろう。近年は地方配属を敬遠する学生も多いと聞く。未知の土地での生活は人間としてもビジネスパーソンとしても価値観を広げるチャンスだ。先輩社員とキャリアコンサルタントに充実した生活のコツを聞いた。

企業のトップに会える

「全く知らない土地で不安はありましたが、今は公私ともに充実しています」。野村証券の久留米支店(福岡県久留米市)に務める高橋勇貴さん(26)は声を弾ませる。

横浜市出身の高橋さんは法政大学を卒業後の2017年、久留米支店配属の辞令を受けた。大都市での生活から一転、縁もゆかりもない福岡第3の都市へ。娯楽が少なく、友人は一人もいない状況からのスタートだったが「大都市で勤務する同年代の友人と違い、仕事の裁量が大きいし企業トップの人に会えるのが魅力」と話す。

高橋さんの仕事は新規顧客の開拓や金融商品の販売、経営相談など多岐にわたる。午前中に電話で営業をかけ、午後は外回り。製造業や運送業、物流業など多くの地元企業の経営者と面談する。

「第2の故郷」知る姿勢

仕事を始めてすぐ「地方は人同士のつながりが強い」と気づいた高橋さん。周囲になじむため、地元経済や歴史、課題を図書館などで学んだ。「初任地は第2の故郷。まずは知ろうとする姿勢が大事」(高橋さん)。勉強熱心な面が買われ、顧客に「君の人柄が気に入った」と取引先を紹介してもらうこともあった。

数十人規模の支店では、入社3年目の高橋さんも大きな戦力だ。営業から商談までを一任されているほか、新人の指導役「インストラクター」として部下も1人任されている。「責任は大きいですが、その分やりがいもあります」(高橋さん)

土日はレンタカーを借りて大分や長崎に足を延ばす。「大分の名物とりてんを食べて、おいしくてびっくりした」とすっかりお気に入りだ。「私生活を充実させるのも仕事を頑張れるコツ。久留米にきたことは人間としても社会人としても刺激になっています」

生かせ偶然

社会人の配属は自分の意思ではどうにもならないもの。初任地で充実した生活を送るために必要な心構えは何か。キャリアコンサルタントの多田健次さんは、キャリア論で有名だったスタンフォード大学の故ジョン・クランボルツ教授の教えを引き合いに出し「偶然をチャンスに変える発想が大事」と話す。

多田さんによると「個人のキャリアは予期せぬ出来事や偶然で決まる」と説いたというクランボルツ教授。(1)好奇心(2)持続性(3)楽観性(4)柔軟性(5)冒険心――の5つのスキルがキャリアの充実には必要だとの考え方だ。

多田さんはクランボルツ教授の教えを踏まえ「配属という偶然を生かすにも、絶えず新しい学習機会を模索する『好奇心』、物事をポジティブに捉える『楽観性』、こだわりを捨て態度や行動を変える『柔軟性』などが役立つ」と指摘。「信念を持ってポジティブに行動すれば道はひらける」と強調する。

実績積んで希望を伝える

会社員は組織の一員。部署や担当業務の変更、転勤を何度も経験する。最初から最後まで自分の思い通りのキャリアを歩んだ人の方が少ないだろう。多田さんは「仮に配属地が自分の希望通りではなかったとしても、いかに楽しく乗り切るかを考えた方が有益だ」と助言する。「どうしても希望する勤務地や業務があれば、与えられた場所で結果を出し、実績を背景に希望を伝えればいい」

思い通りのキャリアを歩めなくても、最終的に自分の歩んできた道に満足しているビジネスパーソンも多い。多田さんは「偶然をチャンスに変える発想と、偶然を引き寄せる努力が大事です」と新社会人にエールを送る。

ビジネスの視野広がる

企業は新入社員の配属地をどう決めるのか。人事制度のコンサルティングを展開するトランストラクチャ(東京・千代田)のコンサルティング部門ディレクター、古川拓馬さんは「各拠点の人数や増員希望、責任者のキャラクターや新入社員の適性などを総合的に判断して決める」という。

都市部に配属された同期に比べ「社内の評価が低いのでは」と不安になる新社会人もいるが「全く関係ない。むしろ早期に戦力になると見込まれているケースもある」。

都市部と地方を交互に経験させる企業もある。経済規模や文化の違いを経験させ、ビジネスの視野を広く持ってもらうためだ。古川さんは「会社は10~20年の長いスパンで育成を考える。初任地に一喜一憂せず、どの土地でも地に足をつけて頑張るのが大事」と話す。

(宇都宮想)

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