街歩きもミニマルで ポケット感覚で使えるサブバッグ納富廉邦のステーショナリー進化形

身の回りのモノを最小限持ち運びたいときに役立つサブバッグを紹介する
身の回りのモノを最小限持ち運びたいときに役立つサブバッグを紹介する

キャッシュレス支払も当たり前になってきた今だからこそ、外出するときもできるだけ身軽でいたい。そんなミニマルな人たちが増えていることを反映してか、最近、魅力的なサブバッグがいくつも登場している。最小限のモノだけ持って出かけたいときに役立つバッグを、文具ライターの納富廉邦氏が自らの使い方を踏まえて紹介する。

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手回り品だけ入る小さなバッグを使いたいときがある。

かつて世の中のおじさんたちの多くがセカンドバッグという名の小さなバッグを持ち、年配者の多くがウエストポーチを愛用していたのは、ポケットには収まり切れない、しかし常に身近に持っておきたいモノが結構あるからなのだ。

とはいえ、セカンドバッグはサイズ感こそ良いのだけど、持ち歩くにはちょっとかっこ悪いし、立ち寄ったお店に忘れがちだったりもする。ウエストポーチは、サイズ的に良いモノはデザイン的にはどうかなという場合が多く、着脱も面倒で立ったり座ったりする際に邪魔になる。

しかし、スマートフォンは大型化し、筆記具や手帳、薬やメガネなど手回り品は増えて、そういうバッグの必要性は薄れるどころか増しているのが現実だ。

筆者も、その必要性を強く感じて長い間、そういう用途に使えるよいバッグはないかと探し続けてきた。その結果、見つけた名品を3つ、ここで紹介する。サイズ違いの製品を小さいものから順に紹介するので、自分の用途に合ったバッグを見つけてほしい。※バッグを身につけたモデルの身長は171センチ。

これから紹介する3つのバッグを並べてみた。入れられる量や使い勝手に、それぞれ特徴があるので、自分に合ったモノを選んでほしい

チョークバッグをヒントにしたウエストバッグ

トポロジー「Chalk Bumbag」、メーカー希望価格5500円(税別)。問い合わせはトポロジー(https://topologie.jp/)まで

ボルダリングや登山などに使われる、腰に提げてカラビナなどを出し入れするのに使うチョークバッグにヒントを得た、新しい時代のウエストバッグが、この「Chalk Bumbag」だ。200×150×110ミリと腰に提げても邪魔にならないサイズながら収納量は3リットル。ミラーレス一眼のデジカメにズームレンズを付けたものくらいは収納できる。

ベルトに下げてウエストバッグとしても、肩から提げてショルダーバッグとしても使える。開口部を開けたままでも使えるのが便利

使っていて、便利だと感じるのは、そのモノの出し入れのしやすさ。開口部を開いたままの形に固定することができるので、コートのポケットのような感じで、手を突っ込むだけで目的のモノが出し入れできるのだ。もちろん、きちんと蓋をすることもできるので、街歩きでも安心。ベルトなどに提げることも、ショルダーバッグとしても使うこともできるので、好みやファッションに合わせて使えるのもうれしい。

筆者は外出時、手帳とペンケース、コンパクトデジカメ、バッテリー、薬、そしてペットボトルも入れて、ショルダーバッグタイプにして、たすき掛けで使っている。ペットボトルが入るのに、歩行時の邪魔にならないサイズがいいのだ。モノを入れておけば自立するので、机上の小物入れ的に使えるのもうれしい。

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見た目ではわからない大容量ボディーバッグ