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橋本環奈 女優業は「全力で攻略するから楽しい」

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日経エンタテインメント!

2019年は出演映画3本が立て続けにヒット。弱冠20歳にして"映画女優"の地位を確立した橋本環奈。CMやバラエティー番組でも話題を呼び、躍進の年となった。2月に21歳となるが、20代はどんな女優を目指しているのだろうか。

13年に「奇跡の1枚」と呼ばれる写真が拡散されてブレイクし、アイドルから女優への階段を上がってきた。17年に福田雄一監督映画『銀魂』『斉木楠雄のΨ難』でコメディエンヌとしての才能を開花させ、18年には『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の「グルメチキンレース・ゴチになります!」のレギュラーメンバーになるなど、女優・タレントとして人気を得ていた。

そして迎えた19年は、出演映画3本が立て続けにヒット。映画はいずれも、19年を象徴する作品となっている。まず、1月に自殺願望のある女優・リョウコを演じた『十二人の死にたい子どもたち』が公開。杉咲花や新田真剣佑ら若手キャストばかりの挑戦作だったが、興行収入15.5億円のスマッシュヒットとなった。4月には山崎賢人や吉沢亮と共演した大作『キングダム』が公開され、愛嬌のある蓑をかぶった河了貂(かりょうてん)役を好演。緊迫感あふれる作中で貴重な癒やしとなり、実写邦画No.1(興収56.9億円)を後押しした。そして9月には、King & Princeの平野紫耀とのW主演作『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』が公開。平野演じる生徒会長と恋愛バトルを繰り広げるかぐや役を演じ、近年苦戦していたマンガ原作の恋愛もので異例の興収21億円をたたき出した。

そのジャンルは、『十二人』が小説原作のミステリー、『キングダム』が青年マンガ原作のアクション、『かぐや様』が少年マンガ原作のラブコメディ。広瀬すず、永野芽郁ら同世代に実力派がひしめくなか、万人が認める"圧倒的なかわいさ"を持ちながら様々なジャンルの作品に自身をフィットできる希有な存在だ。

女優にとって人気のバロメーターともいえる大手企業のCM契約も増加。バラエティ番組やSNSでも話題を振りまき、タレントパワーランキングではU-30(29歳以下)の女性タレントで一挙に3位に浮上した(「U30女性タレントパワー 1位有村架純、朝ドラ勢強し」)。

本人は19年の自身の活動をどう思っているのか。まずは映画から振り返ってもらった。

「『十二人の死にたい子どもたち』は、10代の子たちが死について語るという重いテーマを持った作品。私が演じたリョウコという女優さんは周りのすべてを見下していて、未来に希望がないと思っていて…という役柄。これまでとは違う、陰の部分を求められていた作品だったのかなと思います。

『キングダム』は一転して、キャラクター感の強い役柄でした。主人公が武将になっていくアクション大作なんですけど、私だけアクションをほとんどやってないんですよ。吹き矢でフッ!という感じだったので(笑)。でも、あれだけ力強い、威厳のある人たちに周りを囲まれているからキャラが立つというか、それが貂なのかなと思って。普通の人間がいないなか、息抜きになるような、観客に寄り添えるキャラクターになれたらいいなと思って演じました。公開後はたくさんの方に見ていただけて。ネットニュースを見たら、安倍晋三さんと習近平さんが『キングダム、見ました』なんて話をしていてびっくりしましたね(笑)。

『かぐや様は告らせたい』は、頭はいいけど恋愛には不器用というかぐやのギャップと、平野くんとの掛け合いのテンポ感を求められていたのではないかなと思います。ラブコメですけど、これは面白いラブコメというか。これまでのラブコメの枠組みとは違う、『かぐや様』にしかできないラブコメになったんじゃないかと思っています」

テレビ界でも"橋本無双"は留まるところを知らない。数多くのバラエティ&トーク番組や、11月には『ZIP』(日本テレビ系)の金曜パーソナリティーとして登場し話題に。NTTドコモや日本コカ・コーラ「スプライト」、洋服の青山などCMの新規起用も相次ぎ、花王「ビオレu ザ ボディ」のCMでは男性の「2019年の主役」といえる田中圭と共演。CM総合研究所が発表している9月度銘柄別CM好感度ランキングでは5位に入るヒットとなった。

求められるものに応えるスキル

橋本の活動を見ていて感じるのは、その場その場で求められるものを的確に把握して打ち返していくスキルの高さだ。例えば『ウチのガヤがすみません!』(日本テレビ系)でお笑い芸人のきったん(根菜キャバレー)に「怒ったかんな! 許さないかんな! 橋本かーんな」というギャグをプレゼントされた際、その場で完璧にマスター。その映像が「かわいい」と拡散され、ネットには「マネしてみた動画」もあふれた。映画やドラマの現場でも、求められる以上のものを打ち返しているからこそ、作り手に愛され、起用が相次いでいるのだろう。

「あまりそこを赤裸々に語られると恥ずかしい部分ではあるんですけど(笑)、一応、それは意識してますね。基本的にどの現場でも、求められるものを出したいとは思っています。でも、求められるものをすべて出すのがいいかというと、違ったりするじゃないですか。求められるものを理解したうえで、でもこう出したほうがいいだろうな、とか、自分はこうしたい、とか。いろいろ考えて返すようにしています」

そんな橋本の19年を締めくくった映画が『午前0時、キスしに来てよ』(以下、『0キス』)だ。原作は、『近キョリ恋愛』で知られるみきもと凜の少女マンガ。スター・綾瀬楓との初恋を経験する真面目な高校生・花澤日奈々を演じ、片寄涼太とW主演する。

「私はもともとこの原作を読んでいたので、話を聞いた時は『え、私、日奈々っぽくないけどいいのかな?』と思いました。日奈々はおっちょこちょいで天然な部分があるけど、私にはそういうチャーミングさはない(笑)。だからこそ、自分の新しい一面を見られるんじゃないかと楽しみでした。

演じるうえで大事にしたのは『反応』です。この作品では片寄さん演じる綾瀬楓に日奈々が振り回されて、あたふたする場面が多いんですよ。その時に、ウブでコミカルな反応をする日奈々がかわいらしいので、シーンごとに原作に立ち返って、表情や動きを自分なりに落とし込んで演じていきました」

『午前0時、キスしに来てよ』
 真面目でピュアな高校生の日奈々が、国民的スターの綾瀬楓と出会いヒミツの恋をする…。みきもと凜の少女マンガを、片寄涼太とのW主演で実写化。共演は眞栄田郷敦、八木アリサ、遠藤憲一ら(上映中/松竹配給) (C)2019映画『午前0時、キスしに来てよ』製作委員会

『0キス』では自由に行動したり、恋愛もままならないスターの苦悩も描かれる。老若男女に知られる存在となった橋本も、共感するところはあったのだろうか。

「私もやっぱり、人目を気にする生活ではあるなと思いますね。車の運転をしていても、誰かに写真を撮られていないかなと思ったりして、気疲れするというか。一時は気にし過ぎて、お店では個室じゃないと、とか、一番端の席に、とかもあったんですけど、そういうことを気にしていたらキツイしキリがない。原宿や渋谷を歩いていても、楽しめないんですよ。だからこの1~2年で、気にしないようになりました。むしろ周りが気にしてますね。『(自由に動き回る)環奈が心配だ』って(笑)。

完成した『0キス』は、とにかく胸キュンできる作品になっていると思います。でも突発的に胸キュンシーンがあるわけじゃなく、2人がいろんな苦しみを乗り越えていく青春モノとして成立しているので、ストーリーもしっかり楽しめる。同世代だけでなく、上の世代の方にも自信を持ってオススメしたいです」

何事もチャレンジで、前に進んでいきたい

橋本の女優としての魅力について、『キングダム』の松橋真三プロデューサーは、「存在するだけで作品を明るくできる希有な人。演技力も確かだし、現場のみんなと仲良くなる力もあるので、ムードメーカーになってくれる。子どもからも人気で、女性にも嫌われない」と語る。また『0キス』の新城毅彦監督は「華があるのに身近に感じられるところが魅力。演技面ではコメディの引き出しが多く、シリアスなシーンも問題なくできる。繊細に気持ちを作って、ちゃんと観客に伝わる微妙な表情をしてくれる」と女優としての力を語る。

20年1月には主演映画『シグナル100』が公開になる。目を覆いたくなるようなスプラッターシーンも続出のR15+スリラー映画だ。2月には21歳になるが、20代はどんな女優を目指したいと考えているのか。

「これからはもっと挑戦的な作品にも取り組んでいきたい――そう考えて、20歳になって初めて取り組んだ作品が『シグナル100』だったんです。これはスリラーですけど、シリアスなものやドキュメンタリーチックな作品も自分は好きなので、今後はそういうテイストの作品もやってみたいですね。そして、役柄としては高校生役が多かったので、これからはOLとかキャリアウーマンとか、働く女性の役もやってみたいです。

今感じる女優業の楽しさは、簡単ではないところ。楽しいことって、つらいことだと思うんですよ。ゲームと一緒で簡単にできたら楽しくないですし、全力で攻略するから楽しいわけであって。お芝居も、役を作っていくために自分の中にいろいろな要素を入れて、できないと思ったことをできるまで頑張るという楽しさがある。あと、お芝居をしていると『ハマった』と思う瞬間があるんですよ。役に、というより、シーンにハマった、みたいな。そういう的確な演技ができた瞬間も楽しいです。

今度の2月で21歳になります。この1年はお酒が飲めるようになって、出会いの輪が広がった年でした。2020年もいろいろな人に出会って、時には失敗して。30代になったときに人間味のある女優さんになれるよう、何事もチャレンジで、前に進んでいきたいと思っています」

『シグナル100』
『セーラー服と機関銃 -卒業-』以来4年ぶりの単独主演作となるスリラー。教師に「自殺催眠」をかけられた36人の高校生の壮絶なデスゲームを描く。共演は中村獅童、小関裕太、瀬戸利樹、恒松祐里ほか(1月24日公開/東映配給) (C)2020 「シグナル 100」製作委員会

(ライター 泊貴洋)

[日経エンタテインメント! 2020年1月号の記事を再構成]

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