発売前にクラウド購入 電子ノートなど斬新ギア4選
企業や個人が公開した新しいアイデアやプロジェクトに対し、消費者が製品化を直接支援をする仕組みのクラウドファンディング。大手からベンチャーまで様々な企業が発売前の製品を公開しており、先端技術やとがったアイデアを盛り込んだガジェットの「博覧会」のような場にもなっている。今回は、クラウドファンディング大手の「Makuake(マクアケ)」とカルチュア・コンビニエンス・クラブ(TSUTAYA)グループが運営する「GREEN FUNDING」から、多くの支援額を集める斬新なガジェットを探し出した。
●紙のような書き味の電子ノート、書類閲覧もメモも1台で
【Makuake 支援金額:目標の690%以上(20年1月上旬時点)】
E Ink社の電子ペーパーを採用した「デジタルノート」。ワコム製デジタイザーとデジタルペンにより、緻密な筆圧検知に対応する。ペンや鉛筆で実際に紙に書いているような程よい摩擦感があり、反応速度も速くすらすらと書けた。
また、液晶画面とは異なり、紙に書いた文字のようにくっきりと表示されるのも電子ペーパーならでは。フロントライトを備え、暗い場所でも快適に使える。PDFを表示して「加筆」できるなど、ビジネス用途にも最適。本体の色はナチュラルなマットベージュを採用し、文房具との相性もいい。
●インカムのように多人数同時通話が可能なイヤホン
【GREEN FUNDING 支援金額:目標の3500%以上 (20年1月上旬時点)】
スマホアプリ連動型のマイク付きイヤホン。片耳に装着し、離れている仲間とインカムのように通話できる。ボタンを押す必要が無く、話し始めると自動的につながるため、いつでも隣にいるかのように会話が可能。先行する姉妹品の「BONX Grip」はレジャー用途の他、ANAが機内連絡に使うなど業務利用も拡大。リモートワークでの普及も見込む。
●最大級の容量を誇るポータブル蓄電池が人気沸騰
【Makuake 支援金額:目標の4万6000%以上(20年1月上旬時点)】
昨今、災害による停電が目立つ中、非常用として家庭用蓄電池が脚光を浴びている。特に人気を集めているのが「EFDELTA」だ。持ち運び可能なポータブル型ながら、容量は1260Whと最大級。最大出力は1600Wで、電子レンジや冷蔵庫、テレビなど大半の家電に電力を供給できる。空の状態から1時間で容量の80%まで急速充電できる機能性の高さも魅力。別売りの太陽光パネルでの充電も可能だ。20年春に税込み16万円程度で一般発売予定。
●引っ掛けて携行するデジカメ、スマホで難しい「瞬撮」に最適
【Makuake 支援金額:目標の1400%以上(19年10月募集終了時点)】
カラビナのようにバッグやベルトに引っ掛けて携行できる新感覚のデジカメ。本体にモニターが無いなど機能に割り切りはあるが、撮りたいと思った瞬間、すぐ手に取って"瞬撮"できるのが利点だ。小型で約90グラムと極めて軽いにもかかわらず、水深2メートルで30分間までの撮影が可能な防水性と高さ2メートルの耐衝撃性能を備え、海やプール、雪山での撮影にも最適。子供に持たせる「トイデジ」としても使える。
●大容量SSDを搭載したハブ自動バックアップに対応
【GREEN FUNDING 支援金額:目標の1160%以上(20年1月上旬時点)】
MacBookなどが採用するUSB Type-Cポートに、プリンターやモニターなど様々な周辺機器を同時接続するためのハブ。最大960GBのSSDを内蔵していることが画期的だ。MacOSの自動バックアップ機能「TimeMachine」に対応し、これを使ってSSDにデータを保存しておけば万が一パソコンが壊れた場合でも安心。
(注)掲載した商品は、記事掲載時点にはクラウドファンディングの支援募集が終了しているものもある。
[日経トレンディ2020年2月号の記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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