着込まず暖かく 大人が持ち歩きたい技あり防寒グッズ納富廉邦のステーショナリー進化形

ぬか袋でじんわり暖かく

山燕庵「ヌカモフ アイピロー」5390円。左からザブトン、アイピロー、ショルダー

最後は自宅での使用がメインになるけれど、持ち運んでオフィスなどでも使えるグッズを紹介しよう。

落語の「たらちね」などにも登場する、米ぬかを中に入れた「ぬか袋」は昔は身体を洗うために使われていた。そのぬか袋を電子レンジと組み合わせることで「カイロ」的に使えるようにしたのが、この山燕庵(さんえんあん)の「ヌカモフ」だ。

この製品を電子レンジで温めると、その温かさが30分以上持続する。腰などに当てると、ほんとうに「じんわり」と温かく、しかもお風呂に入っているような、身体の芯から温かくなる感じがするのだ。使い捨てカイロの熱が苦手な筆者も、これはとても気持ち良く使い続けることができている。

サイズは、小振りのマクラくらいの大きさの「アイピロー」、椅子に置いたりおなかに当てたりするのにちょうどいい「ザブトン」、首に巻いて使える「ショルダー」の3種類がある。筆者は、「アイピロー」を椅子の背部分に置いて、腰に当てるようにして使っているが、その使い心地が、もう天国なのだ。米ぬかが温められると水蒸気が発生し、それによって身体を温める仕組みだから、これはいわば簡易サウナのようなものなのだ。それは気持ち良いわけだと思う。

アイピロー(上)とショルダー(下)を実際に使用しているところ

もともと、お米を作っている農家で開発された製品で、その名の通り、米ぬかを袋に入れて、それにカバーを付けている。天然の米ぬかの香りがまた良いのだけれど、苦手な人は避けたほうがいいかもしれない。

温めなくても、腰に当てているだけで気持ち良いし、夏場は冷やして、目の周りを冷やすアイパッドとしても使える。製品自体が生ものなので、使用期間は1年なのだけど、冬は温め、夏は冷やしてと、しょっちゅう使えるから、十分元は取れるだろう。

納富廉邦
佐賀県出身、フリーライター。IT、伝統芸能、文房具、筆記具、革小物などの装身具、かばんや家電、飲食など、娯楽とモノを中心に執筆。「大人のカバンの中身講座」「やかんの本」など著書多数。

(写真 ヒロタコウキ=スタジオキャスパー、モデル 高岡希帆)

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