最高益でも割安 JR東日本株人気薄の謎(窪田真之)楽天証券経済研究所長兼チーフ・ストラテジスト

JR東日本の株価は台風の影響懸念で割安圏
JR東日本の株価は台風の影響懸念で割安圏

私がファンドマネジャー時代に大好きだった銘柄にJR東日本があります。今でも好きです。

何が良いかと言うと、地味で面白みのない銘柄に見えて、実は、次々と新しいビジネスを開拓し、安定的に最高益を更新していくパフォーマンスの良い銘柄であることです。新幹線を核とする鉄道業はもちろん、観光・不動産・小売り・金融ビジネスでも成長が期待できます。

ファンドマネジャー時代に単独取材でJR東日本の経営戦略について、1時間あまりディスカッションしたことがあります。その時、一番印象に残っているのは、先方のこの言葉です。「1年2年では大きな変化のない会社ですが、10年ごとに大きく変化を遂げています」。その通りだと思いました。それは今も変わっていないと思います。

 【JR4社の連結経常利益の推移】

(単位:億円、2020年3月期は会社予想、楽天証券経済研究所が各社の決算資料から作成)

JR各社は上の表の業績推移で明らかな通り、10年ごとに大きく変化しながら、安定的な最高益更新につなげてきたので、上場来でみた株価上昇率は以下の通り、極めて高くなっています。

 【主要な民営化株の上場来パフォーマンス比較】

(注:1月7日時点の株価を基に楽天証券経済研究所が作成。株価騰落率は株式分割考慮後、受取配当金を含まないベース。NTTの上場来パフォーマンスはマイナスだが配当金まで含めるとプラスになる)

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