未来の資産はデザインする 自動引き落としに分散投資年始にあたって4つの計(2)

ステップ3:投資に早く踏み込む、先送りは時間のムダ

最後は、資産形成に投資をどう組み入れ、コントロールしていくかです。

投資をするかしないかという議論を行うステージは10年前にもう終わりました。商品性や手数料、税制などの条件が整ったことで、個人も資産形成のエンジンの一部として投資をするのはむしろ当然の前提といえます。

それよりも「どの程度、投資をするのか」を考えていくのが2020年代のマネーデザインのカギだと思います。「金額」でどれくらいを投資するのか、「割合」としてあなたの資産のどれくらいを投資に振り向けるのかをまず考えましょう。

投資金額や投資割合を決めることは、期待リターンを決める選択であると同時に、短期的な急落による損失をどれくらい許容できるかを決定するリスクコントロールそのものです。投資金額・割合を高めれば期待リターンが高まる一方で、リスクも高まらざるをえません。

個人が行う投資としては、インデックス運用による国際分散投資を行う投資信託を用いれば十分でしょう。それ以上のステップはあなたが興味と関心を持ち、知識を習得してからでも遅くはありません(知識を得てもなおインデックス運用で十分と判断するかもしれません)。

むしろ、シンプルな分散投資を低コストで「早く始める」ことが大事です。ですから、最初は少額の積み立てからスタートすればいいのです。

収益については、定期預金の金利を年2~3%上回れば、定期預金だけで増やす場合と比べて、将来、大きな資産格差が生まれます。

2020年代は、まじめに働くだけでは十分ではありません。自分の「資産のデザイン」を意識した人ほど、余裕を持って過ごせる未来を手に入れられるはずです。

マネーハックとは ハックは「術」の意味で、「マネー」と「ライフハック」を合わせた造語。ライフハックはIT(情報技術)スキルを使って仕事を効率よくこなすちょっとしたコツを指し、2004年に米国のテクニカルライターが考案した言葉とされる。マネーハックはライフハックの手法を、マネーの世界に応用して人生を豊かにしようというノウハウや知恵のこと。
山崎俊輔
フィナンシャル・ウィズダム代表。AFP、消費生活アドバイザー。1972年生まれ。中央大学法学部卒。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。著書に「読んだら必ず『もっと早く教えてくれよ』と叫ぶお金の増やし方」(日経BP)、「大人になったら知っておきたいマネーハック大全」(フォレスト出版)など。http://financialwisdom.jp
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