未来の資産はデザインする 自動引き落としに分散投資年始にあたって4つの計(2)

一方で、将来の大型出費は真っ暗闇ではありません。予見可能性があるからです。リタイア後の生活は日本人の9割以上に確実にやってきますし、子どもがいれば進学して学費がかかることも確定的です。家を買う意思があれば、新聞に折り込まれたチラシなどから具体的な目標に落とし込めるはずです。

これは2020年に限った話ではありません。自分の未来を意識的に見る人ほど、人生でお金に苦労しないで済むのです。

ステップ2:「貯蓄体質」になって、それを維持する

将来の資金ニーズが見えてくれば、私たちはお金をためるモチベーションを持てるようになります。これは大事な変化です。

誰でも目の前の消費を抑えてガマンすることは苦しいものです。しかし、未来の夢であったり目標が見えたりすることにより、「それでも、ちょっとがんばってためようか」という気持ちを持つことができます。

目標を見える化できたら、日々の家計も見える化してみましょう。現役世代ではどんな人でも基本的には「稼いだ額よりも少なく消費し貯蓄する」必要があり、そのために家計の可視化が欠かせないからです。

ステップ2においては「家計簿アプリ」と「自動引き落としによる積み立て」の合わせ技が重要です。ためられるようにスマホの家計簿アプリを活用し、家計を適正化しましょう。そして貯蓄のめどが立ったのなら、その金額については「行動」ではなく「自動」でためるようにするのです。

貯金をATMで下ろして他行に預けるような「苦行(行動)」をわざわざする必要はありません。楽しいことはないし面倒ですし、サボろうという誘惑にもかられます。しかし、積立定期預金や積立投資信託、iDeCo(個人型確定拠出年金)、つみたてNISA(少額投資非課税制度)を活用すれば、簡単に指定した金額の自動引き落としができ、お金がたまり始めます。

もし年始の1月にすぐに行動することがあるとすれば、自動積み立ての設定ないしは積立額の増額といえるでしょう。

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