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使う頻度少ない家電は新型に 「脱・休家電」のススメ

戸井田園子の白物家電トレンドキーワード

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NIKKEI STYLE

家の中でなくてはならない存在の白物家電。スマートフォンやAV機器と違ってずっと変わらないように見えるかもしれませんが、生活に欠かせない必需品だけに、生活スタイルに合わせて変化を遂げています。そんな白物家電の最新トレンドを、家電コーディネーターの戸井田園子さんがキーワードで解説します。流れをつかむことで毎日の生活が大きく変わるかもしれません。第1回のキーワードは「脱・休家電」です。

◇  ◇  ◇

「これがあればきっと便利」と思って購入したけれど、意外に使っていない家電ってありませんか。例えば「フードプロセッサー」や「ホットプレート」「ホームベーカリー」などは、買って数回使ったけれど、あとは押し入れの奥にしまい込まれたまま、という家庭も多いようです。せっかくの「生活家電」なのに、これじゃあ「死活家電」、死火山ならぬ「死家電」ですね。

それほどではないけれど、あまり活躍していない「休家電」はもっとたくさんあるはず。1日1回、または数日に1回は使うので本人は「使っている」とは思っているのですが、実は本領を発揮できていない家電です。

例えばオーブントースターはどうでしょう。「うちでは毎朝使っているよ」という人は多いと思います。確かに毎朝トーストを焼くのに使っているかもしれませんが、トーストを数枚焼くだけなら数分程度。貴重なキッチンのスペースを占有する価値があるかは疑問です。

共働きの家庭が増えてきた今、「キッチンを効率的に使いたい」という人も増えています。1日に数分しか使わない家電が置かれたスペースがあるなら、そこを作業スペースに使えればもっと手際よく短時間で料理ができるかもしれません。

白物家電の新製品をみていると、そんな視点から生まれた「脱・休家電」といった製品がいくつも登場しています。

「脱・休家電」その1 オーブントースター

オーブントースターの弱点は、トースト以外の調理になかなか応用できない点でしょう。オーブントースターの庫内には上下にヒーターがついていて、上下同時に焼く仕組みになっています。温度設定は100~230度程度ですから、ピザやグラタンなど表面に焦げ目をつける料理は調理できますが、大きな肉を焼くなど本格的な調理には向いていません。そもそも庫内のスペースも広くないので、大きな食材は入りませんし。必然的に朝トーストを焼くくらいしか使わなくなってしまいます。バルミューダの「BALMUDA The Toaster」がブームに火をつけた、パンを焼くのに徹底的にこだわったタイプのトースターならさておき、普通のトースターで貴重なキッチンスペースを占有するのはもったいない。

そこに目をつけたのがテスコムの「低温コンベクションオーブン TSF601」です。オーブントースターにコンベクション(熱風循環できるファン)が搭載されています。そして、トースターでは珍しい100度以下の温度設定ができるようになったことが進化点。35~230度の間を20段階で温度設定できるため、低温・乾燥調理が可能になりました。

TSF601ならサラダチキンやローストビーフなどの低温長時間調理ができます。低温とファンを組み合わせたモードを使えば自家製ドライフルーツやビーフジャーキーなどの低温乾燥調理が、高温とファンを組み合わせたモードを使えばヘルシーな唐揚げなどのノンフライ調理が可能になります。

同様の商品の先駆け的存在に、シロカの「ノンフライオーブン」があります。文字通りノンフライ調理ができるオーブントースター。現行品「SCO-501/SCO-502」に100度未満の低温は非搭載ですが、ノンフライ調理ができるだけでも料理の幅は広がります。これらを導入すれば、朝食にしか使わなかった休家電が、夕食や休日の食事にも使える活家電になるはずです。

「脱・休家電」その2 ホットプレート

買った直後は毎日のように使っていたのに、いつのまにか休家電になっている家庭も多いホットプレート。使われない理由はキッチンの棚からダイニングまで運ぶのが面倒だから。ホットプレートを活家電にするには、記事「休日料理は終日リビングで ミニホットプレート3選」でも説明したように、すぐにダイニングに取り出せるようにすること。極端な話、ダイニングテーブルの上に出しっぱなしにしておければ、使用頻度は一気に増えるのです。

出しっぱなしにしておくために必要なのは、ダイニングでも違和感のないオシャレなデザインとコンパクトなサイズ。記事「美容・カメラ・調理 女子の『秒で買うかも』家電」で、読者モデルが「デザインがかわいすぎて買っちゃった」とブルーノの「ブルーノ ホットプレート」を紹介していましたが、そのほかにもタイガー魔法瓶の「ダイニングプレート」、レコルトの「Home BBQ」など、この視点から生まれたホットプレートがいくつも登場しています。これらも「脱・休家電」の一つでしょう。

「脱・休家電」その3 布団乾燥機

調理家電以外でも「脱・休家電」の流れを見つけることができます。例えば布団乾燥機。これまでの布団乾燥機は、敷布団と掛け布団の間に専用マットを敷くというタイプが主流でした。これだと出すのも面倒だし、しまうのも面倒。買って数回は使ったけれど、いつの間にか休家電になっていき、やがては死家電になるのがお決まりのパターンでした。

そんな布団乾燥機を活家電に変えたのが、マットを不要にした布団乾燥機です。初めてマット不要タイプを手がけたのが、象印マホービン。その手軽さから主婦の口コミで大ヒットとなり、 その後各社続々とマット不要タイプを発売しています。

中でも、コンパクトなことで人気なのが「ふとん乾燥機 カラリエ ツインノズル KFK-W1」(アイリスオーヤマ)。立体ノズルを掛け布団と敷布団の間に差し込むだけで布団が乾燥できるのはもちろんですが、コンパクトなので寝室に出しっぱなしにしておき、寝る前に布団を温めて暖房がわりに使うという活用法も可能になりました。布団乾燥機が快眠アシストまでこなしてくれるのです。まさにたまにしか使わなかった休家電が活家電に進化した「脱・休家電」の代表といえるでしょう。

◇  ◇  ◇

今回例に挙げた3ジャンル以外にもあまり使わない、もしくはめったに使わない家電が自宅にはたくさんあるはず。それらの家電を最新モデルに変えるだけで、忙しい毎日の生活がグッと快適になるはずです。ぜひ探してみてください。

最後に、新製品を買わなくても料理家電を休家電から活家電に変えられる簡単な方法をお教えしましょう。それは置き場所をキッチンからダイニングに変えることです。

例えばオーブンレンジ。設置場所をキッチンからダイニングに変えるだけで、使う頻度はもちろん、家族が家事に参加する機会も増えます。

カレーやシチューなどを作るとき、キッチンでやることは食材を切って鍋に入れるだけ。これをダイニングに設置したオーブンレンジに入れて調理する。こうすれば家族それぞれができあがった料理を自分で取るようになります。

パナソニックのスチームオーブンレンジ「ビストロ NE-BS2600」のように上下で違う料理を作れるオーブンレンジを使えば、上段でギョーザを焼きながら下段でマーボー豆腐を調理することも可能に。キッチンで下ごしらえを済ませてオーブンレンジに入れるだけで、2種類の料理が完成します。

わが家ではさらに一歩進めてダイニングに棚を設置して調理家電を収納しています。こうすれば使いたいときにすぐに出すことができるのです。「ダイニングに置く」と考えるだけで、これまで気にしなかったデザインや色が気になるなど、製品選びの視点も変わってきます。

布団乾燥機も同じですが、「すぐに使えるか」「すぐ使える場所に置けるか」を意識して製品を選ぶことこそ、「脱・休家電」の第一歩といえるでしょう。

戸井田園子
大手プレハブメーカーでインテリアコーディネートを担当し、インテリア研究所を経て商品企画部へ。その後インテリア&家電コーディネーターとして独立。家電業界出身ではない中立的な立場と消費者目線での製品評価や解説を行っている。好きな家電は、お掃除ロボットなど、家事を任せられて時間を産んでくれる「時産家電」。

(構成 井上真花=マイカ)

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