使う頻度少ない家電は新型に 「脱・休家電」のススメ戸井田園子の白物家電トレンドキーワード

「脱・休家電」その3 布団乾燥機

調理家電以外でも「脱・休家電」の流れを見つけることができます。例えば布団乾燥機。これまでの布団乾燥機は、敷布団と掛け布団の間に専用マットを敷くというタイプが主流でした。これだと出すのも面倒だし、しまうのも面倒。買って数回は使ったけれど、いつの間にか休家電になっていき、やがては死家電になるのがお決まりのパターンでした。

そんな布団乾燥機を活家電に変えたのが、マットを不要にした布団乾燥機です。初めてマット不要タイプを手がけたのが、象印マホービン。その手軽さから主婦の口コミで大ヒットとなり、 その後各社続々とマット不要タイプを発売しています。

中でも、コンパクトなことで人気なのが「ふとん乾燥機 カラリエ ツインノズル KFK-W1」(アイリスオーヤマ)。立体ノズルを掛け布団と敷布団の間に差し込むだけで布団が乾燥できるのはもちろんですが、コンパクトなので寝室に出しっぱなしにしておき、寝る前に布団を温めて暖房がわりに使うという活用法も可能になりました。布団乾燥機が快眠アシストまでこなしてくれるのです。まさにたまにしか使わなかった休家電が活家電に進化した「脱・休家電」の代表といえるでしょう。

「ふとん乾燥機 カラリエ ツインノズル KFK-W1」(アイリスオーヤマ)。直販価格1万2800円。ホースを布団に差し込むだけで布団を乾燥。ツインノズルタイプは一度に2つの布団を温められる

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今回例に挙げた3ジャンル以外にもあまり使わない、もしくはめったに使わない家電が自宅にはたくさんあるはず。それらの家電を最新モデルに変えるだけで、忙しい毎日の生活がグッと快適になるはずです。ぜひ探してみてください。

最後に、新製品を買わなくても料理家電を休家電から活家電に変えられる簡単な方法をお教えしましょう。それは置き場所をキッチンからダイニングに変えることです。

例えばオーブンレンジ。設置場所をキッチンからダイニングに変えるだけで、使う頻度はもちろん、家族が家事に参加する機会も増えます。

カレーやシチューなどを作るとき、キッチンでやることは食材を切って鍋に入れるだけ。これをダイニングに設置したオーブンレンジに入れて調理する。こうすれば家族それぞれができあがった料理を自分で取るようになります。

パナソニックのスチームオーブンレンジ「ビストロ NE-BS2600」のように上下で違う料理を作れるオーブンレンジを使えば、上段でギョーザを焼きながら下段でマーボー豆腐を調理することも可能に。キッチンで下ごしらえを済ませてオーブンレンジに入れるだけで、2種類の料理が完成します。

スチームオーブンレンジ「ビストロ NE-BS2600」(パナソニック)。実勢価格15万5000円前後。上段がグリル、下段が電子レンジと、2つの熱源を使って上下で別々の料理を作ることができる

わが家ではさらに一歩進めてダイニングに棚を設置して調理家電を収納しています。こうすれば使いたいときにすぐに出すことができるのです。「ダイニングに置く」と考えるだけで、これまで気にしなかったデザインや色が気になるなど、製品選びの視点も変わってきます。

戸井田さん宅ではダイニングに棚を設置、そこに調理家電を収納している

布団乾燥機も同じですが、「すぐに使えるか」「すぐ使える場所に置けるか」を意識して製品を選ぶことこそ、「脱・休家電」の第一歩といえるでしょう。

戸井田園子
大手プレハブメーカーでインテリアコーディネートを担当し、インテリア研究所を経て商品企画部へ。その後インテリア&家電コーディネーターとして独立。家電業界出身ではない中立的な立場と消費者目線での製品評価や解説を行っている。好きな家電は、お掃除ロボットなど、家事を任せられて時間を産んでくれる「時産家電」。

(構成 井上真花=マイカ)

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