MINIクラブマン 英国色ふんだん、丸い目も強調

2020/2/23
「MINIクラブマン」は観音開きのテールゲートを持つMINIのワゴンモデル。現在のモデルは2代目にあたる(写真:荒川正幸、以下同)
「MINIクラブマン」は観音開きのテールゲートを持つMINIのワゴンモデル。現在のモデルは2代目にあたる(写真:荒川正幸、以下同)
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MINIのボディーをストレッチして、後席と荷室をサイズアップしたエステートモデル「クラブマン」がマイナーチェンジ。新しい外観と、新しいトランスミッションが採用された最新モデルは、より上質で洗練されたクルマに進化していた。

実用性に優れるワゴンモデル

試乗車がMINIクラブマンだと聞いて、心がざわついた。好ましいとはいえない記憶がよみがえったからである。たしか、恐ろしく硬い乗り心地に閉口したのだった……。だが、心配する必要はないと思い直した。2年半ほど前に乗ったのは「JCW」、つまり「ジョンクーパーワークス」の名を冠したスポーツモデルだったのである。今回はノーマルなグレード。走りだけに特化したモデルではない。

クラブマンはBMW版MINIの第2世代から導入されたワゴン。室内が広く荷物も多く積めるので、MINIの中では実用性に優れるモデルである。リアハッチが観音開きになっている6ドアだ。もとをたどれば1969年にルーツとなったモデルがある。1959年にデビューした元祖「Mini」はその名の通りボディーが小さかったので、荷室を拡大した「トラベラー」「カントリーマン」といったエステートがつくられたのだ。

新世代MINIでも2007年にワゴンが追加された。それがクラブマンである。2015年に2代目となり、19年10月にマイナーチェンジ。デザインに小変更が施され、パワートレインにも手が加えられている。運転支援システムもアップデートされた。ガソリンエンジンとディーゼルエンジンがともに用意されている。

試乗車は136PSの1.5リッター3気筒ガソリンターボエンジンを搭載する「クーパー」。同じ1.5リッターで102PSの「ONE」および「バッキンガム」と、2リッター4気筒で192PSの「クーパーS」の間に位置する。

1.5リッター直3ガソリンターボエンジン。132PSの最高出力と220N・mの最大トルクを発生する

しつけのいい7段DCT

エクステリアでは前後ともに大きく印象が変わった。フロントマスクでは、ヘッドライトの丸目が強調されている。以前は下の部分が途切れていたが、つながって円形になった。MINIは内外装ともに丸がデザインアイコンとなっているので、アイデンティティーを明確にした改良と言っていい。LEDデイライトなので日中でも目立つ。

同心円状だったリアコンビネーションランプは、英国旗ユニオンジャックを左右に分割したような模様になった。BMWのブランドではあるが、出自が英国にあることを強調しているのだろう。インテリアにも各所にユニオンジャックがあしらわれていた。ファッション性の高い国旗を持っているのだから、デザイナーとしては使わない手はないのだ。

新デザインとなったフロントのコンビランプ。LEDヘッドランプはオプションだが、特徴的な円形のLEDデイライトは標準装備となる
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