入院給付金の受取期間ぐっと短縮 スマホで楽々手続き領収書など撮影→アップロード

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 さらに、ここ数年増えてきたのがインターネットでの手続きだ。ライフネット生命保険は16年から開始。加入者はウェブ上で傷病名や入院期間などを入力し、病院の領収書などをスマホで撮影してアップロードすれば手続きが完了する。郵送にかかる日数を省略し、加入者は短期間で給付金を受け取れる。17年にはアクサ生命保険やメットライフ生命保険などもウェブでの手続きを始め、昨年11月からは明治安田生命保険が、日本生命保険も3月までに始める。

ウェブ上で入院・手術給付金の請求手続きが完了できる生命保険会社が増えている

タブレット端末で対面でも迅速化

 高齢者世帯に根強いニーズがある窓口での対面でも、手続きが迅速化している。

 「これで手続きは完了です。30分後にはお客様の口座に入金します」。太陽生命保険では職員が加入者の自宅などを訪問し、請求手続きなどを手伝う「かけつけ隊」を設けている。職員が加入者と面談しながら、専用のタブレット端末で必要事項を入力。病院の領収書や診療明細書などをタブレット端末のカメラ機能を活用して撮影・送信すると、その日のうちに加入者の口座に給付金が入金される。

 入院や手術の給付金の請求は、加入者が退院後に手続きをするのが一般的だ。しかし、あらかじめ入院することが分かっている場合は、早めに受け取って、退院する際の支払いに充てたい人もいる。最近の入院給付金は「1日あたり5000円」といった保障ではなく、「入院日数に関係なく10万円を受け取れる」といった一時金タイプも登場している。入院日数で給付金額が変わるわけではないため、保険会社としても加入者が入院することが事前に分かっていれば、支払いを準備できる。

 SOMPOひまわり生命保険では、入院前に申請すれば、入院当日に一時金を支払うサービスを扱っている。昨年11月からは、入院当日の午前中までにネットで申請すれば、その日のうちに入金するようサービスを充実させた。

対象外の病気や手術に注意

 なお、ウェブ上で手続きが終わるのは便利だが、請求できる病気や手術を限定する保険会社もあるので注意が必要だ。アクサダイレクト生命保険ではがん診断一時金の請求も可能だが、多くの保険会社は一時金が多額になるがん関連は対象外としている。一方、白内障手術や内視鏡でのポリープ切除などは対象としている保険会社が多い。どんな病気や手術ならウェブ上で請求できるのか、事前に確かめておきたい。

(川鍋直彦)

[NIKKEIプラス1 2020年1月11日付]

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