風が通る生地・加工で涼しげフェミニンに

透ける服同士を重ねると、ニュアンスを感じさせる着こなしが完成 3.1 Phillip Lim 2020年春夏NYコレクション

地球温暖化に伴う気温上昇は、ファッションの世界でも重要テーマに浮上しています。猛暑をしのぎやすくするデザインとして、サステナブルな取り組みを深めている「3.1 Phillip Lim(3.1 フィリップ リム)」は薄手のシアー素材を多用しました。透けるシアー素材は実際に風を通すから、さわやかな着心地。物理的な重量も軽くなって、軽快に過ごせます。見た目の印象も軽やかでフェミニン。透け感が気になるシーンでは、薄物を1枚重ねるレイヤードが効果的です。

シアー生地の上からフィッシュネットを重ね、リラックスした風情に 3.1 Phillip Lim 2020年春夏NYコレクション

ゆるい編み目の「フィッシュネット」も重ね着に組み込めます。ニットの隙間から、内側に着たウエアが透けて、重層的な装いに。風通しに優れているから、重ね着でも蒸し暑さを感じにくいのもいいところ。ナチュラルな雰囲気も醸し出せます。たくさんの隙間が見えるタイプは、まるでドット柄のよう。服の肩口や脇腹をくりぬく「カットアウト」も、涼しさを感じさせる演出。素肌をのぞかせて、着痩せ効果を引き出せる点でも人気の高まりそうなディテールです。

(画像協力)
3.1 フィリップ リム 
https://www.31philliplim.com/jp/

20年春夏のトレンドは「控えめシルエット×主張ディテール」が浮上してきます。透ける素材やラッフル、ボウタイ、ポケットなどを装いに取り入れると、冬のうちから装いに春気分を先取りできます。オン・オフの両方に取り入れやすいトレンドを、冬のうちからインプットして、春からのおしゃれを、自在のアレンジで楽しみましょう。

宮田理江
ファッションジャーナリスト、ファッションディレクター。多彩なメディアでランウェイリポートからトレンド情報、スタイリング指南などを発信。バイヤー、プレスなど業界経験を生かした、「買う側・着る側の気持ち」に目配りした解説が好評。自らのテレビ通販ブランドもプロデュース。セミナーやイベント出演も多い。 著書に「おしゃれの近道」「もっとおしゃれの近道」(ともに、学研パブリッシング)がある。