スマホの通信料安くしたい 格安乗り換えの4ステップ格安SIM最前線

【ステップ2】サブブランドと格安、どっちを選ぶ?

現キャリアの料金プランを変更したら、次は乗り換え先のキャリアを選ぼう。国内の携帯キャリアは、大きく分けて「大手携帯キャリア」「サブブランド」「格安SIM」の3タイプに分けられる。現在、大手携帯キャリアを利用している人の場合、問題となるのはサブブランドと格安SIMのどちらを選ぶかだろう。

「格安SIM」は、MVNO(仮想移動体通信事業者)が大手携帯キャリアのネットワークに相乗りして提供する通信サービスだ。利用できる通信容量に対して月額料金が安いことが最大の特徴で、乗り換えるだけでも通信コストを下げられる。特定サービス利用時の通信が無料になる「ゼロレーティング」のように、個性的なサービスが利用できる格安SIMも多い。そのかわりにショップを構えていないところがほとんどで、サポートはオンラインや電話が中心となる。また平日の12時台や夕方以降といった通信需要が高まる時間帯には通信速度が遅くなるという弱点も抱えている。

「サブブランド」は大手携帯キャリアと関係が深いキャリアのこと。ソフトバンクのサブブランドがワイモバイル、auのサブブランドがUQモバイルとなる。大手ほど多くはないものの全国にショップを構えており、通信品質も格安SIMより良好だ。主力プランの月額料金は同じ通信容量を持つ格安SIMのプランより高めだが、大手携帯キャリアのプランよりは安いという、両者の中間にあたるタイプと言える。

個性的なサービスやコストの低廉化を望むなら「格安SIM」、サービス品質とコストのバランスを取りたいなら「サブブランド」を念頭に、各タイプのなかからキャリアを選ぶのがいいだろう。

【ステップ3】スマホは持ち越す? 買い直す?

乗り換え先のキャリアを決めたら、スマホをどうするか考えよう。バッテリーが健全で機能にも不満がなければ、いま使っているスマホを使い続けることができる。

2015年5月にSIMロックの解除が義務化され、これ以降に発売されたスマホは原則として、SIMロック解除をすれば、どのキャリアでも使えるようになった。それから4年半以上たった現在、利用されているスマホの多くがSIMロック解除の対象機種に置き換わっている。SIMロックの解除はNTTドコモ、au、ソフトバンク各社のマイページかショップ店頭で手続きが可能だ(NTTドコモのみ電話でも可能)。

ただし、スマホのなかには取り扱うキャリアのネットワークに最適化されているものがある。SIMロックを解除しても、他社のネットワークでは満足に利用できないことがあるのだ。格安SIMを扱う各社は、動作するかどうかを確認しているスマホの情報を提供している。事前にそれらをしっかりと確認しておこう。

もちろんキャリアを変えるタイミングでスマホも買い替えるという選択肢もある。回線とスマホをセットにして販売するキャリアも多い。先日、ヨドバシカメラとビックカメラがiPhoneのSIMフリー端末の販売を開始して話題になったが、このように自分でSIMフリーのスマホを入手する方法もある。

【ステップ4】MNP予約番号取得は直前に

乗り換え先を選び、スマホを使い続けるか買い直すかを決めたら、いよいよ乗り換えの実行だ。現在の電話番号を変えずにキャリアを変更する番号持ち運び制度(MNP)を利用するには、乗り換え元のキャリアで「MNP予約番号」を取得し、乗り換え先のキャリアで転入手続きを行えばいい。手続きが完了すれば、乗り換え元のキャリアは自動的に解約される。MNP予約番号は各社のショップ店頭だけでなく、オンラインや電話窓口からでも取得できる。

ここで注意したいのはMNP予約番号の有効期限。取得した日を含めて15日間という期限が設けられているのだ。期限を過ぎてしまうと予約番号が無効になってしまう。15日以内というと余裕があるように思えるかもしれないが、実はそうではない。特にオンラインで転入手続きをする場合、本人確認書類のチェックやSIMカードなどの発送に時間がかかるため、残り日数に余裕を求めるキャリアが多いのだ。たとえばUQモバイルは、オンラインショップで申し込む場合、「取得日から2日以内」としている。水曜日に予約番号を取得して日曜日に申し込む、というわけにはいかないのだ。

残り日数が足りないと転入手続きができないので、MNP予約番号を再取得しなければならない。乗り換え先のキャリアで転入手続きをする日をあらかじめ決めておき、その当日か前日にMNP予約番号が取得できるように予定を立てておくのがいいだろう。

松村武宏
1979年、長野県生まれ。国立長野工業高等専門学校・電子制御工学科を卒業後、ものづくり・接客業を経てライターの道へ。わが子の成長を見守るかたわら、信州佐久からモバイル情報を発信中。NIKKEI STYLEでは「高速道路グルメ」も連載中。

(イラスト 鈴木エヌ)

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