マスクは1日20枚 絶対に休めない医師の風邪対策『絶対に休めない医師がやっている最強の体調管理』著者に聞く

――えっ、同じマスクを次の日も使うのはダメですか?

大谷 衛生的ではありませんよね。アメリカのミネソタ大学の研究では、インフルエンザウイルスが、衣服や紙、繊維の上で8時間ほどは生存が可能だということがわかりました。マスクについたウイルスが次の日も生きている可能性は高いのです(J Infectious Dis. 1982;146:47-51.)。

私は仕事柄、診察のある日は20枚ほどマスクを使います。一方、診察がない日でも、4枚以上は使っています。医療従事者でない方は、1日に4~5枚程度を目安にするといいと思います。

指先にウイルスをつけないように注意

――これからはマスクを使い捨てるようにします。ほかに気を付けたほうがいいことはありますか。

大谷 風邪やインフルエンザでは、「飛沫感染」や「接触感染」を防ぐことが重要です。飛沫感染は、くしゃみやせきで排出された飛沫中のウイルスを吸い込むことで起きますので、マスクで防げます。接触感染では、ウイルスがついた指で自分の鼻や口、目などを触ってしまうことで起きます。ですから、まずは指先にウイルスをつけないようにしましょう。

――マスクはゴムひもの部分しか持たないようにするのもそのためですね。

大谷 そうです。先ほどのミネソタ大学の研究では、金属やプラスチックなど、表面が滑らかなところについたインフルエンザウイルスは、24~48時間は生存が可能だということがわかりました。電車やバスのつり革、エレベーターのボタン、ドアノブ、階段の手すり、オフィスの電話など、表面がつるつるしていて不特定多数の人が触れるものには注意したほうがいいでしょう。

エレベーターのボタンを押すときは、指を曲げて第二関節で、なるべくボタンの端のほうを押す
ドアノブを回すときも手のひらやひじを使い、指先にウイルスを付けないようにする

私は、エレベーターのボタンを押すときは、指を曲げて第二関節の部分で押しています。しかも、エレベーターの真ん中のほうは多くの人が押していてウイルスが付着している確率が高いので、端のほうを押すようにしています。ドアノブも、手のひらやひじをつかって回します。こうすれば、指先にウイルスをつけてしまう可能性はかなり低くなるでしょう。

――徹底していますね。これならすぐに実践できそうです。

大谷 まだありますよ。表面がつるつるしていて不特定多数の人が触るものといえば、硬貨です。買い物をしたときにもらうおつりの硬貨にウイルスが付着しているかもしれないので、キャッシュレスで決済したほうが風邪予防になります。また、役所や銀行で書類を書くときに、備え付けのボールペンを使うのも心配ですから、自分で「マイペン」を持ち歩くといいでしょう。

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