マスクは1日20枚 絶対に休めない医師の風邪対策『絶対に休めない医師がやっている最強の体調管理』著者に聞く

医師になって30年以上、ほとんど病気をしたことがないという池袋大谷クリニック院長の大谷義夫さん
医師になって30年以上、ほとんど病気をしたことがないという池袋大谷クリニック院長の大谷義夫さん

忙しい日々を送っていると、体調管理がおろそかになり、休暇になったとたんに「バタンキュー」とばかりに寝込んでしまう。そんな経験はないでしょうか。時間がなくても、十分な休養とバランスの良い食事をとり、健康でいるのが理想ですが、現実にはなかなか難しいもの。そこで、『絶対に休めない医師がやっている最強の体調管理』(日経BP)の著者である、池袋大谷クリニック院長の大谷義夫さんに、ハードな毎日を送りながらも、いつでもパフォーマンスを発揮できる状態にいるコツについて聞きました。

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毎日、膨大な風邪患者を診察しても風邪をひかない理由

――大谷さんのクリニックは、東京・池袋駅のほど近く、繁華街のど真ん中。しかも専門は呼吸器内科ですから、風邪をひいた患者さんがたくさん訪れるはず。ご自身はどのように風邪予防しているのでしょうか。

大谷 以前は飛び込みの患者さんも多く、22時を過ぎても診察が終わらないことがよくありました。現在は予約制にしたのですが、それでも20時半を過ぎてしまうことがあります。それだけ多くの患者さんに向き合っても体調を崩さずにいられるのは、一言でいえば、「科学的根拠(エビデンス)」に裏付けられた体調管理を行っているからです。

『絶対に休めない医師がやっている最強の体調管理』(日経BP)

――最近は、さまざまな分野で、エビデンスの重要性が言われるようになってきました。具体的には、どのようなことをやっているのでしょうか?

大谷 風邪はありふれた病気ですが、油断せず、基本的な予防法を徹底して、細かいリスクをつぶしていくことが大切です。例えば、マスク。エーザイの調査では、7割もの人がマスクを正しく使えていませんでした。マスクの誤った使い方の例としては、「ウイルスが付着したマスクのフィルター部分を触ってしまっている」が43%、「マスクを外した後、手洗いできていない」が54%だったのです。

マスクの付け外しはゴムひもの部分だけを持って行う。特にマスクを外すときには、フィルター部分には触ってはいけない

マスクを付け外しするときは、ゴムひもの部分だけを持って行わなければなりません。これができていない方が意外と多いのです。また、マスクは使い捨てが基本。それなのに、先ほどの調査では、「2日以上同じマスクを使用」と答えた人が17%いました。

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