今回取り上げるのは国内の全公募投資信託を対象にした過去6カ月間の資金純流入額ランキング(2019年10月末時点)だ。首位は3カ月前と同様、「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」。
同投信は「グロソブ(グローバル・ソブリン・オープン)」と共に毎月分配型ブームの一翼を担った商品。定期分配型に対する再評価もあり、直近の約2年間、資金流入超が続いている。
「グローバル3倍3分法ファンド」シリーズにも注目したい。株式、REIT(不動産投信)、債券に分散投資する点はバランス型投信と同じだが、先物取引によるレバレッジを活用することで、リスク・リターン水準を3倍に高めている点が特徴だ。既に「ウルトラバランス」シリーズといった類似商品も設定されるなど、レバレッジ型のバランス型投信はトレンドの一つとなりつつある。
「東京海上・円資産バランスファンド」シリーズも根強い人気がある。超低金利下で資産の7割を国内債券に投資している点は留意する必要があるが、円資産に限定して為替リスクを抑えている点や、基準価額の変動リスクが大きい局面では、キャッシュの割合を大きくするといった特徴があり、リスクに敏感な個人投資家のニーズを捉えている。地方銀行などの積極販売により、18年2月以降、流入超が続いている。
(格付投資情報センター)
[日経マネー2020年2月号の記事を再構成]
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