VW「Tクロス」 SUVで最小なのに車内はゆったり

2020/2/9
激戦のコンパクトSUV市場の新顔「フォルクスワーゲンTクロスTSI 1stプラス」(写真:郡大二郎、以下同)
激戦のコンパクトSUV市場の新顔「フォルクスワーゲンTクロスTSI 1stプラス」(写真:郡大二郎、以下同)
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自動車販売の最激戦区であるコンパクトSUVカテゴリーに、フォルクスワーゲンは「Tクロス」を送り込んできた。「ゴルフ」や「ポロ」と同様、同社はこのクラスにも“ベンチマーク”を打ち立てることができるのだろうか。導入記念の特別仕様車に試乗した。

久しぶりのニューフェイス

2018年3月のポロ以降、1年半以上もニューモデルの発表がなかったフォルクスワーゲン グループ ジャパン(VGJ)が、久しぶりに日本市場に導入するニューフェイスがTクロスだ。

Tクロスは、フォルクスワーゲンのSUVラインナップの中では最も小さなモデル。「小さい、小さい」と言うと、中も狭いんじゃないかと思われるのではということで、VGJでは「Tさい」SUVと呼ぶことにしたらしい……というのはさておき、ドイツ本国では、小さい順にTクロス、「Tロック」「ティグアン」「トゥアレグ」という布陣でSUVブームに対応しているところ。一方、日本では、ここしばらくティグアンが唯一の選択肢だったが、このTクロスに続き、2020年半ばにはTロックをラインナップに加えることで、日本でも人気のSUV市場でシェア拡大を狙っている。

そういう意味で重要な使命を与えられたTクロスは、成長著しいコンパクトSUVセグメントに属するモデル。4115mmという全長は、コンパクトカーのポロに近いサイズで、ポロ同様、フォルクスワーゲン グループの生産モジュール「MQB」を採用している。とはいっても、エクステリアを見るかぎりポロとの関連性は皆無なうえに、ボディーサイズの数字以上に存在感があり、堂々としたたたずまいも印象的だ。

2019年11月末に国内導入が発表された「Tクロス」。今回は導入記念特別仕様車「TクロスTSI 1stプラス」に試乗した
ボディーサイズは全長×全幅×全高=4115×1760×1580mmで、ホイールベースは2550mm。「ポロ」よりも55mm長く、10mm幅広く、130mm高いスタイリングとなっている

室内も余裕たっぷり

SUVを選ぶ理由として、その見た目の立派さに加えて、セダンやハッチバックよりも高い機能性を挙げる人は多い。このTクロスも、コンパクトなボディーサイズのわりに広い室内が大きな魅力といえる。

ポロよりも100mm高いアイポイントのおかげで、運転席からの眺めはとても開放的。横方向の余裕もあり、ひとクラス上のクルマに収まるような感覚である。身長168cmの私が、そのまま運転席の後ろの席に移ると、さらにゆったりとした空間が広がっていた。全高が1580mmあるTクロスは、拳2個分のヘッドルームが確保され、さらにニールームもおよそ拳3個分、20cmを超える広さを誇る。

「TSI 1stプラス」には内外装の随所を「オレンジ」「グリーン」「ブラック」のいずれかでコーディネートできる「デザインパッケージ」が標準装備。テスト車にはオレンジがチョイスされていた
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