アフターデジタルに乗れるか 2020年代転職の3条件経営者JP社長 井上和幸

ニューパワー時代の参加支援型リーダーシップ

テーマその3は「『オールドパワー』人材から、『ニューパワー』人材へ」です。

ジェレミー・ハイマンズとヘンリー・ティムズの「NEW POWER」に示されているコンセプトですが、「閉鎖経済から開放経済へ」「固定化された組織型からフラット&アジャイルな組織へ」「ピラミッド型からコミュニティー型、プラットフォーム型の組織へ」、こうした場所、スタイルで活躍できるリーダーシップのあり方への変化は確実に起きています。

先に紹介した2つの変化と相まって、私たちの働く組織のあり方やコミュニケーションスタイルが大きく変化していることは、既に皆さんも肌でお感じではないでしょうか。同書ではニューパワー時代のリーダーを「クラウド・リーダー」としています。これは、顧客や社員・協力パートナー(同書内では“群衆”と記載)を巻き込み、参加できるかたちにし(仕組みをつくり)、自ら動いてもらう、参加支援型リーダーシップを表しています。

当社では「リーダーシップ3.0/4.0」を提唱していますが(※2019年4月19日掲載「最新型『上司4.0』とは 仕事以外に2つの『シゴト』」参照)、これとほとんど同じコンセプトがここでいわれています。

私は十数年前から、21世紀に活躍する経営者の共通力の一つに「ユビトマ(この指止まれ)力」を挙げてきました。

「私はこんなことを、こんな仲間たちと成し遂げたいんだ」と大きく指を掲げる「ユビトマ型リーダー」。経営トップやビジネスリーダー自らが仕事を楽しみ、先を走る。それについていきたいと心から思う社員をどれだけつくれるかこそが21世紀の経営の勝ち組・負け組の境界線となっています。

経営者のみならず、ミドルシニアの皆さんがそれぞれ所属している組織・部署においてどれだけユビトマできるかが問われるのが2020年代であるとも言えるでしょう。

生活、社会、ビジネス環境のそこここで大きな構造変化が起きているいま、次の近未来を見据えて動くリーダーが求められています。

イーロン・マスクやジェフ・ベゾスのような「MOONSHOT」(非常に困難で独創的だが、実現すれば大きなインパクトをもたらしイノベーションを生む、壮大な計画や挑戦、目標)を掲げるカリスマ経営者に注目が集まってきました。日本においても次の社会を構想したり消費のあり方を変革したりするMOONSHOTを掲げたベンチャー企業が多く生まれていることを、私は日々の当社での事業活動や取材(「KEIEISHA TERRACE」イマ、ココ、注目社長!https://keieishaterrace.jp/article/index/1/79/)を通じて体感しています。読者の皆さんもぜひ彼らに負けないチャレンジをしていただければと思います。

20年代のリーダーポジションは、次の時代の波に乗りつつ、MOONSHOTを掲げ、「この指とまれ!」ができる人に託されます。ぜひその先陣を切ってください。

※「次世代リーダーの転職学」は金曜掲載です。この連載は3人が交代で執筆します。

井上和幸
経営者JP社長兼CEO。早大卒、リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、リクルート・エックス(現リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に経営者JPを設立。「社長になる人の条件」(日本実業出版社)、「ずるいマネジメント」(SBクリエイティブ)など著書多数。

管理職・ミドル世代の転職なら――「エグゼクティブ転職」

5分でわかる「エグゼクティブ力」
いま、あなたの市場価値は?

>> 診断を受けてみる(無料)

「エグゼクティブ転職」は、日本経済新聞社グループが運営する 次世代リーダーの転職支援サイトです

NIKKEI 日経HR


今こそ始める学び特集
ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら
注目記事
今こそ始める学び特集
ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら