2020/1/13

■SARTORIA CICCIO -サルトリア チッチオ-

上木 規至さん

[ “都会的なナポリ仕立て”ともいうべき研ぎ澄まされた作風 ]
この中では最年少にして、もはや大御所たちと肩を並べる評価を確立したチッチオ。ナポリ仕込みの柔らかな仕立てがベースではあるが、カッティングはシャープに研ぎ澄まされ、縫製は精緻を極めているのがチッチオならではの魅力。言い換えれば非常に都会的なのである。一方、ナポリの伝統的美意識も継承していて、それを象徴するのが緻密な“ノボリ”。肩から上襟が直線的に繋がるラインの美しさはため息モノだ。 スーツ58万円。ビスポーク58万円~〈納期約9ヶ月~〉(サルトリア チッチオ)

■COL -コルウ-

嶋田 良二さん

[ 独特のミニマリズムが光る日本ならではの仕立て ]
神戸で40年近い歴史を持つ老舗テーラーのコルウは、キリッと背筋が伸びるような清冽さにあふれた仕立てが印象的だ。高めのゴージラインからわずかに曲線を帯びて流れるラペルのカット、丸みを持たせつつ全く歪みなく精緻に仕立てられた肩周り。ごく控えめでありながら、澄み渡る清流のような独特の気高さに満ちている。日本のテーラーならではの端正さがありながら、決して硬直的ではない絶妙なバランスだ。 スーツ37万8000円。ビスポーク30万円~〈納期約3ヶ月~〉(コルウ)

■LID TAILOR -リッドテーラー-

根本 修さん

[ 紳士的な面持ちの英国的ソフトテーラリング ]
決まり切ったスタイルは持っていないというリッドテーラーだが、やはりその仕立てからは英国的ソフトテーラリングの影響を強く感じることができる。肩はパッドを入れつつ柔らかに仕立て、胸回りには適度なゆとりを確保。袖もイタリアのように絞りすぎず、男らしく仕立てるのが定番だ。胸ポケットやボタン位置も低めで、落ち着いた紳士の佇まいを想起させる。英国回帰が進む今、ますます注目したいテーラーといえよう。 スーツ41万円。ビスポーク33万円~〈納期約3ヶ月~〉(リッドテーラー)

※スーツ以外のコーディネートアイテムは、すべてスタッフ私物です。

※表示価格は税抜きです。

撮影=筒井義昭、若林武志、椙本裕子、恩田拓治、鈴木泰之、丸益功紀、西山 航、伏見早織 スタイリング=武内雅英(CODE)、宮崎 司(CODE) ヘアメイク=MASAYUKI(The VOICE)、古川 純 構成・文=小曽根広光 文=吉田 巌(十万馬力)、秦 大輔、伊藤美玲、山田純貴 撮影協力=バクスター トーキョー

MEN'S EX

[MEN’S EX 2020年1・2月号の記事を再構成]

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