大御所テーラーの得意技 オーダースーツに宿る「味」

MEN’S EX

2020/1/13
MEN'S EX

スーツ好きにとってビスポークテーラーは究極の到達点だが、あなたにとって最高に“特別な一着”を仕立てるために、日本に数ある名店の個性をしっかり把握できているだろうか? 各テーラーのスペシャリテ(=得意技)をおさらいしてみよう。

■BATAK -バタク-

中寺 広吉さん

[ 全身に品格を宿したノーブルな仕立て ]
バタクといえばブリティッシュスタイルの体現者、そう思っている方が大多数なのではないだろうか。もちろんそれは間違いではないのだが、実際に袖を通すと、鎧のような英国スーツとは全く違う、驚くほど柔らかな仕立てに目から鱗が落ちるだろう。そして目を奪われるのは、一分の隙もないほどに洗練された貴族的な美しさ。丸みのある肩やドレープの入るゆったりとした胸部など、端正さと穏やかさが見事に同居している。 スーツ42万円。ビスポーク20万円~〈納期約2ヶ月~〉(バタク日比谷)

■SARTORIA YPSILON -サルトリア イプシロン-

船橋 幸彦さん

[ 若々しい感性に満ちたダンディな仕立て ]
‘94年からミラノで自身のサルトを開いてきた船橋氏は、イタリア仕込みのテーラーの元祖といえる存在。「やじろべえ理論」といわれる独自の仕立てを開発し、非常に軽い着心地を実現しているのが最大の特徴だが、ミラノ仕立てを独自に昇華させたモダンな作風も面白い。胸ポケットやボタン位置が高く、力強い攻めを感じさせるダブルブレストは、大ベテランにして若々しい感性が漲っている。ダンディな魅力にあふれた一着だ。 スーツ45万3200円。ビスポーク22万4000円~〈納期約2ヶ月~〉(サルトリア イプシロン)

■PECORA GINZA -ペコラ 銀座-

佐藤 英明さん

[ エグゼクティブを体現する凛々しくたくましい一着 ]
イタリア最大の経済都市、ミラノのスーツは、エグゼクティブにふさわしい凛々しさとたくましさを体現する仕立てが伝統的。具体的には、柔らかくも構築感のある肩やクリーンな縫製といった特徴が挙げられるが、ペコラの仕立てはそんなミラノスタイルの魅力を忠実に守っている。肩はパッドで補強されているほか、肩線は仕立て服によくある片倒しではなく割り縫いにして、よりミニマルに。ビジネススーツとして最高の作風だ。 スーツ65万円。ビスポーク38万円~〈納期約2ヶ月~〉(ペコラ銀座)

※スーツ以外のコーディネートアイテムは、すべてスタッフ私物です。

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