保険料を節約しようと保険を見直しているうちに、あれこれ保障を付けないと不安になり、結局は保険料がかさんでしまいます。(50代女性)
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回答者:ファイナンシャルプランナー 前野彩さん
保険の見直しで新商品を探しているうちに「やめた後に、何かあったらどうしよう」と不安になり、気が付けば、あまり必要性のない保障が付いたメタボ保険になっていた。そんな方は少なくありません。保険は1商品で数十万円から数百万円する「お買い物」。メタボ予防のカギは「保険料の総額」にあります。
仮に毎月5千円の保険料を30年間支払うとしたら、総額180万円です。終身払いの保険ならば、65歳時点の平均余命を踏まえ、男性は85歳、女性は90歳まで支払うとして計算してみると目安になるでしょう。その金額が安心料として納得できるなら、あなたにとって価値がある保険といえそうです。反対に「こんなに払うの?」と思うなら「保険に入ったつもり貯蓄」で、もしもの際に備えましょう。
ただしいくら保険がスリムになっても、もしもの際に保険が必要な経済状況なら、高い保険料でも入っておかないと自分や家族が困ります。一方で保険が不要な状況なら、保険料が安くても、無駄な支出になるかもしれません。