おい・めい…遠い親戚に相続権が 割合はどう計算?弁護士 志賀剛一

写真はイメージ=PIXTA
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Case:71 Xと申します。ある日突然、まったく知らないYという人から「私の夫Aが亡くなりました。あなたも相続人です」という手紙が来てびっくりしています。私の両親B・Cはすでに他界しておりますが、両親の生前からもともとあまり親戚づきあいはありませんでした。それにしても、YさんもAさんも名前すら知りません。そんなことがありうるのでしょうか。

夫や妻は必ず相続人に

人口の都市部への集中や核家族化・少子化の進行に伴い、親戚づきあいがどんどん希薄化しており、Xさんのように「被相続人を知らない。自分が相続人かどうかわからない」というケースもしばしば見受けられます。

法定相続人というと、皆さんだいたい妻と子を思い浮かべられると思います。原則的にはそのとおりです。法定相続人とは、民法が相続の際に遺産を受け取れる権利があると認めている一定の相続人のことをいい、「配偶者相続人」と「血族相続人」があります。

まず、被相続人の法律上の配偶者(夫や妻)は必ず法定相続人になります(なお、相続における「配偶者」は婚姻届が出された法律上の配偶者だけを指しており、内縁関係や事実婚の「配偶者」に関しては法定相続人としての権利は認められていません)。ですから、相談のケースではAさんの妻であるYさんは法定相続人ということになります。

子どもが第1順位の相続人

次に、血族とは「血がつながっている親族」のことで、子、親、兄弟姉妹がこれに当たります。血族間は優先順位別に第1から第3までのグループに分かれます。第1順位に該当者がいない場合、次は第2順位、それもいなければ第3順位ということになります。

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