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画像はイメージ=PIXTA

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新しい年を迎え、心機一転、資格取得を考えているビジネスパーソンも多いだろう。どの資格を目指せば転職に有利か、今後のキャリアを生き抜くための資格は何か。全国に約40の専門学校を展開する「TAC」個人教育事業本部の三柴陽一郎さんに聞いた。

◇  ◇  ◇

――資格に関心を持つビジネスパーソンが増えているようです。

「当校の受講者数で比較すると、2019年3月期は4年前と比べ11%増の約21万6000人でした。もともと資格は、好景気のときは経済的余裕ができるため、逆に不景気のときは雇用市場での『武器』として、ある程度安定した需要があるのですが、ここ2~3年、受講生の裾野が広がってきたと感じています」

「受講者は20~30歳代が6割、40歳代が2割、50歳代以上が約15%ですが、転職の一般化と人生100年時代の到来という2つの要因が追い風となっています。新しいスキルを身につけ転職に挑戦したいという20~30歳代中心の層に加え、退職後のセカンドキャリアを見据えた40~50歳代が資格取得に目を向けた影響で、市場が拡大してきました。この傾向はしばらく続くと思います。

人気が高い3つの資格

――最近、人気の資格は何ですか。

「特に人気が高い資格が3つあります。まず最近、非常に急速に人気を集めているのが『中小企業診断士』です。経営コンサルタントを認定する日本で唯一の国家資格で、学ぶ分野は経営戦略や人事、マーケティング、財務・会計、法務、製品管理、ITなど幅広く、経営全般に関する知識をバランスよく身につけることができます。転職やキャリアアップを目指す人、起業予備軍、コンサルタントとして定年後に働こうと思っている人、など様々な層が熱心に勉強しています。従来、受験生の大半は大企業の社員でしたが、最近は学生も増えています」

「人事・労務、社会保険のエキスパート資格である『社会保険労務士』も人気です。企業の雇用形態や働き方の多様化が進み、組織内でニーズが高まっているため、人事・総務の担当者らが取得を目指すようです」

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