2020年は消費増税の負担感現実に 家計行く年来る年

ローソンではレシートにキャッシュレス還元額が記載されるようになった(東京都品川区の店舗)
ローソンではレシートにキャッシュレス還元額が記載されるようになった(東京都品川区の店舗)

筧家のダイニングテーブル。今夜は夕食後にクリスマスケーキを囲んでいます。テレビでは「今年の10大ニュース」としてラグビーワールドカップの名場面が流れています。「筧家でも今年の家計10大ニュースを振り返ってみようよ」と良男が提案しました。

筧(かけい)家の家族構成
筧幸子(48)良男の妻。ファイナンシャルプランナーの資格を持つ。
筧良男(52)機械メーカー勤務。家計や資産運用は基本的に妻任せ。
筧恵(25)娘。旅行会社に勤める社会人3年目。
筧満(15)息子。投資を勉強しながらジュニアNISAで運用中。

幸子 今年もあと1週間か。いろいろな出来事があったけど、やっぱりトップは10月の消費税率引き上げね。食料品などの税率を8%に据え置く「軽減税率」が導入されたからか、家計の負担がそれほど大きくなったという実感はないわね。

 消費増税関連ではキャッシュレス・ポイント還元も注目されたね。対象店で指定されたキャッシュレス手段で決済すると、2%とか5%のポイント還元や値引きが受けられるでしょ。私の職場でも急にスマートフォンに「〇〇ペイ」アプリを入れた上司が増えたの。ちゃんと使いこなせてるのかしら。

幸子 10月には「幼児教育の無償化」も始まったわね。大和総研シニアエコノミストの小林俊介さんが「消費増税・軽減税率・幼児教育無償化」によって、年代別に家計負担がどう変化するのか試算したの。そうしたら、3~5歳児がいる世代にほぼ相当する49歳以下の2人以上世帯では、税負担増よりも教育無償化の恩恵の方が大きいという結果が出たそうよ。一方、50歳以上の2人世帯は相対的に負担が大きくなったとか。

良男 2020年からは消費増税の影響がフルに効いてくるよね。ポイント還元だって来年6月で終わるだろ。その後の景気動向が気になるね。

幸子 第一生命経済研究所首席エコノミストの永浜利広さんは、消費増税による家計全体の負担は19年対比で3.5兆円増とみているわ。ただし、ポイント還元事業や年金生活者に対する支援給付金、幼児教育無償化や来年4月からの大学無償化などがあるので、計1.9兆円の負担軽減になるとか。

 世帯構成や所得によって負担感が変わるということね。

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